失せる故郷

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  • Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783735793

作品紹介・あらすじ

いつのまにかわたしのなかではあのいっぽんの角だけが引き受ける
乱反射の意味がわかる気がしていた サイはたちつくしているだけだった
まさに素朴な直喩が使われ切ろうとしていた
(「素朴な直喩」)

「不思議な孤独の達成点をもった一角獣よ/半盲に近い目で今日も見晴るかすのは/真っ赤に灼けて消えてゆくばかりの森の彼方だ」(「サイ転がし」)。しなやかにしたたかに、闊達な語りのうちに底光りする視線。深まる季節をつらぬいて、一つの生と現在への意志が鋭く交錯する。

著者プロフィール

詩人、文芸評論家。昭和9年、京都市生まれ。同人詩誌「山河」「白鯨」を経て、現在、総合文芸誌「イリプスⅡ」主宰。詩集に『区絵日』『暗いエリナ』『藻の未来』『異刻抄』『化身』(地球賞)『唐辛子になった赤ん坊』『現代詩文庫 倉橋健一詩集』など。評論に『抒情の深層』『世阿弥の夢』『詩が円熟するとき――詩的60年代還流』など。

「2020年 『人がたり外伝 大阪人物往来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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