父、高祖保の声を探して

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783738305

作品紹介・あらすじ

蛾はあのやうに狂ほしくとびこんでゆくではないかみづからを灼く 火むらのただなかにわたしはみづからを灼く たたかひの火むらのただなかへ とびこんでゆくあゝ 一匹の蛾だ(「征旅」)「わたしは「征旅」の中に父の唯一の声を聞き出すことが出来た。これが本書の執筆動機なのだ。わたしはあえて「征旅」を父の辞世の詩と判定した。」(「おわりに」)堀口大學に『雪』の詩人と評され、ビルマに戦没した高祖保。その抒情詩の世界を元新聞記者の85歳の息子が精緻に辿る。出征直前の詩「征旅」に響く声とは――肉親ならではの渾身の評伝。

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