量子力学(II)

著者 :
  • 裳華房
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785322076

作品紹介・あらすじ

本書は、角運動量の量子力学からはじめて原子の構造、近似法、散乱理論、輻射と物質の相互作用の解説をする。

感想・レビュー・書評

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  • 9.角運動量
     9.1 中心力の場における運動
     9.2 角運動量の交換関係
     9.3 同時固有値問題
     9.4 角運動量の大きさとz成分
     9.5 極座標系で書いた演算子
     9.6 軌道角運動量
     9.7 スピン
     9.8 角運動量の合成
     問題

    10.原子の構造
     10.1 水素様イオン
     10.2 定常状態
     10.3 元素の周期律
     問題

    11.近似法
     11.1 摂動論 ― 定常状態
     11.2 注目する準位に縮退がない場合
     11.3 注目する準位に縮退がある場合
     11.4 時間発展の摂動論
     11.5 変分法
     11.6 排他律の定式化
     問題

    12.散乱問題
     12.1 散乱
     12.2 時間発展を追う方法
     12.3 定常状態をみる方法
     問題

    13.輻射と物質の相互作用
     13.1 基本量
     13.2 自由空間の電磁場
     13.3 輻射の放出,吸収
     13.4 等方調和振動子
     13.5 水素様イオン
     問題

  • 精緻に読み終えた。量子力学の道はまだ入り口なのだろうが、基礎的な概念から積み重ね、数々の現象と理論の一致に驚き、最後は電磁場との相互作用まで学ぶことができた。6か月の大変な労力がかかったが、得るものは大きかった。

    以下、著者からも承認された誤植箇所。
    P20:(9.65)式第2項のμsの上にハットが必要。
    P22:19行目のJ1ハット・J2ハットの計算の右辺でJ1yとJ1zのハットが抜けている。また、その次の次の行の2式目の右辺はħ^2が抜けている。
    P31:11.(b)の2行目のcの添え字の1が下付ではなく、上付き。
    P40:注のΔV(r)の式の右辺の分母の4πはいらない。
    P60:7.のV0=-20.0MeVでなく、=-21.0MeVの誤り(解答の数字と違う)
    P67:注のλの式の右辺に定数の2が必要。
    P70:1行目のu1,0,0(1)の前にλが必要(2カ所)。
    P71:7行目の(左辺)の最右辺のujはun(j,nは下付添え字)。
    P74:(11.32)式のハミルトニアンHハットに添え字の0が抜けている。
    P79:15行目のU(0)のUにハットが抜けている。
    P80:下から4行目の右辺Pnにハットが抜けている。

    P87:(11.86)式の中辺のρfはρΔ(fとΔは添え字)。
    P95:7行目でU=の右辺の第2項2番目のuαはuβ(α、βは添え字)。
    P101:下から6行目の(6.69)は(6.89)
    P118:8行目の右辺の(pハット+eA)の前に・が必要。
    P125:下から7行目のkx=0のとき、kz<0はky<0の誤り(x,y,zは添え字)。
    P126:(13.34)のξの添え字はq,λではなくk,λの誤り。
    P129:(13.43)のπハットとσハットの右辺にiが必要。また、(13.47)の最後の辺にiが必要((15.51)との整合から)。
    P134:(13.62)と(13.64)の中に出てくるe^ik・rは厳密にはe^-ik・rではないか。
    P136:1行目と3行目のieωkの前にマイナス-が必要。
    P142:14行目の右辺の(x+iy)の前にコンマ,が必要。
    P143:(13.91)式の右辺の{ }の中の第1項と第2項のeの指数の-αは+αの間違い。
    P148:下から8行目の右辺のxの上にハットが必要。
    P155:下から6行目の右辺のψyの上のバーはいらない。
    P157:7行目の式の右辺の{ }の前に1/2が必要。
    P158:4.(C)の解答がない。正解は(l+1)lħ^2Iでよいか?

    P161:2行目と4行目のeの指数はi(gneBT/4mp+δ)と括弧をつけなければならない。
    P163:下から1 行目の右辺の10 の指数は−27 でなく−31の誤り。
    P164:13行目の2番目の数値の前にλd=が抜けている。また、下から5行目の積分の()は2乗。
    P166:10行目の69eVは84eVの誤り。
    P167:下から6行目のr<=aの右の括弧)が抜けている。
    P169:8.の3行目のεはEの誤り。
    P170:グラフでl=4の場合が抜けている。これを勘案するとゼロ点でρ=8.182(状態1g)が出てくるが、これはプロットされていない。
    P171:下から4行目の中辺の2/Lにかかっているルートはいらない。
    P173:5行目E0と6行目E1のEはεの誤り。
    P174:3.のHハットにダッシュ’が必要。
    P175:4.の2行目のハミルトニアンの右辺にe^2が必要。また、5行目のE±(1)の計算の右辺の第2項(2カ所)でv1s(r1)v2s(r2)はv2s(r1)v1s(r2)の誤り。
    P176:7行目のJ2=の計算で2番目の積分の積分範囲が[0,ρ1]ではなく、[0,ρ2]の誤り。その2行下のK=の一つ目の積分でeの指数は(3/2)ρ1ではなく、-(3/2)ρ1の誤り。
    また、下から5行目で左辺のv3,1m,m’はv3,1,m’,ms’の、右辺でYlmはY1mの誤り。
    P177:5行目の右辺にχ^(ms+1)が抜けている。6行目のLハットと7行目のsハットの添え字はsではなくzの誤り。また、7行目の左辺のAの後は(ではなく<の誤り。
    P178:下から4行目の積分のeの指数は-ρ/3ではなく、-2ρ/3の誤り。
    P179:下から2行目、4行目、5行目、7行目のFはF0の誤り。
    P180:2行目が同上の誤り。また、(b)の解答のtのグラフがない。
    P182:14行目の右辺のeの指数はマイナスではなく、プラスの誤り。
    P183:下から5行目の右辺に2πの係数が必要。
    P187:下から4行目の中辺の積分はdxkでなく、drkの誤り(kは添え字)。また、下から2行目の( )の中の第2項のeの指数にiが抜けている。
    P188:1行目のeの指数の分母は4でなく、2の誤り。7行目の右辺の指数の分母4ではなく、2の誤り、最後の( )の中の第1項の分母は2aqではなく、4aq、第2項は1ではなく、1/2の誤り。下から5行目のlimの中の頭にΔが必要。
    P190:上から3行目の2番目の積分でY11にアスタリスク*が必要。
    P192:上から10行目の左辺のiyの後に括弧)が必要。また、18行目の最後の式の分母にZが必要。

  • 非常に丁寧に書かれた本だと思います。角運動量の話から入るこの2巻は、合成などの話題で特に世話になりました。人によっては若干冗長に感じるかもしれない解説です。かなり読みやすい本の一つ。

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著者プロフィール

江沢 洋(えざわ・ひろし)
1932年、東京都生まれ。東京大学大学院数物系研究科修了。理学博士。東京大学理学部助手、学習院大学教授を経て現在同大学名誉教授。この間海外の多くの大学で教鞭を執る。

「2022年 『演習詳解 力学 [第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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