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- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787233752
作品紹介・あらすじ
元号と時代意識が結び付かず、内実を語ることばが見つけられない「平成」の奇妙なわからなさ・フラットさを、経済・歴史・文学・報道・批評の5つの視点から解き明かし、「平成的とはどのようなことか」に迫る天皇制論抜きの異色の元号・現代社会論。
感想・レビュー・書評
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【不在の存在を通して】平成という言葉は中心となる像を結ばないのではないかという問題提起に始まり、あらゆる分野でその検証を試みた作品。著者は、元号の歴史学について造詣が深い鈴木洋仁。
『「平成」論』と題された作品ではありますが、個人的には「平成論を論じた論」という印象を受けました。特定の時代を語るとはいかなることなのかという点について大いに参考になる一冊です。
〜本書で見てきたとおり、「明治」も「昭和」もあるいは「大正」でさえも、元号と結び付く何かを持っていたし、持っているのに対して、「平成」はただそれだけがユーレイのように浮遊している。〜
著者の経歴もまた興味深いです☆5つ
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