はじまれ、ふたたび―いのちの歌をめぐる旅

著者 :
  • 新泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787721013

作品紹介・あらすじ

20世紀最後の年から2011年東日本大震災までの10年あまりの間、私は遠い旅を重ねました。そこにはつねに歌があり、語られることのない無数の記憶がありました。
——本書より

カザフスタンから韓国・済州島へ。サハリンからイリオモテへ。歴史の波に翻弄され、地上をさすらう民——朝鮮からの離散民や沖縄移民、炭鉱夫、ハンセン病者、北方の少数民族。著者は世界各地を旅し、人びとが生きのびるために伝える「いのち」の歌や物語を記録してきた。旅先で出会ったのは、歌や物語の中で語られる記憶、そして語られることのない「声にならない声」だった——。
「聞こえない声、見えない光、この世を去った魂たちが棲まう、心の奥の「空白」の風景」を訪ねる、11編の詩情あふれるエッセイ集。東日本震災の体験も含め、記憶だけでなく「記憶の空白」を見つめ、人間の生と死、再生への道を問う。
本書は、2011年に刊行した『はじまれ』の増補新版。あらたに、震災後10年をテーマにした書き下ろしの作品を収録して再リリース。

著者プロフィール

【翻訳】姜 信子(きょう・のぶこ)
1961年、横浜生まれ。『生きとし生ける空白の物語』(港の人)、『現代説経集』(ぷねうま舎)、『はじまれ、ふたたび』(新泉社)、『語りと祈り』(みすず書房)など著書多数。共著に『忘却の野に春を想う』(白水社)など。編著に『谺雄二詩文集 死ぬふりだけでやめとけや』(みすず書房)、『金石範 評論集Ⅰ・Ⅱ』(明石書店)、『被災物 モノ語りは増殖する』(かたばみ書房)など。訳書に『あなたたちの天国』(李清俊 みすず書房)、『モンスーン』(ピョン・ヘヨン 白水社)、詩集『数学者の朝』(キム・ソヨン CUON)、監訳に『奥歯を噛みしめる』(キム・ソヨン かたばみ書房)などがある。

「2024年 『父のところに行ってきた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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