人を伸ばす力―内発と自律のすすめ

  • 新曜社
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788506794

感想・レビュー・書評

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  • 図書館

  • 動機づけの権威であるデシが書いた本。
    原題は、Why we do what we do. 
    タイトルからしてとても分かりやすい。なぜ我々はそれをやるのか。やりたいと思い、やるのか?
    「人が何かに動機づけられるとはどういうことなのかを、この本では考えてゆこう。そのとき、行動が自律的か、それとも他者によって統制されているかという区別が大変重要である。」
    について、例を挙げながらわかりやすく書いている。

  • 検証方法が非科学的でやや首をかしげてしまう箇所があるものの、繰り返し述べられる「内発的動機付け」「自律性の促進」の重要性は直感的に頷ける内容。
    特に「選択の余地を与える」「適切な目標セットと評価」などは、いわゆるマネジメント本で付け焼き刃的に触れられる章立てとは一線を画す。底には常に「内発と自律」が根を張っていて、人間の本然に根ざしていることからすっと腹に落ちる。訳者あとがきにもある通りこの辺りの弁証法はとても緻密だと感じた。

  • 本当に良い本に出会えた。過去のベスト3に入る。

  • 友人にオススメされたので読んでみました。外人の研究者の書いた本の割には読みやすかったです。
    とはいえ、やはりこの手の本には慣れていないので読み終えるのに時間が掛かりました・・・でもとても興味深い内容でした。

    ひとことで言うと、「外的な統制よりも内発的動機付けにより行動したほうが自律し、良い結果をもたらす」ということを繰り返し説いた本です。。
    ちなみに、
    外的な統制とは「服従」(そうしろと言われたから言われたことをする行動)と「反抗」(期待されていることと反対のことを、まさにその期待ゆえにするということ)
    内発的動機付けとは、「自ら学ぶ・やる意欲」
    そして自律とは「自分をコントロールすること」
    と置き換えるとわかりやすいかもしれません。

    アメと鞭的な報酬を餌として行動させた場合、または競争させた場合でも意欲は低下するとのことで(外的な統制)、それは意外でした。
    さらに賞賛も、真の自尊感情ではなく、人を賞賛に依存させるような統制的な精神力道過程が強まっていくそうで、よくないみたいです。
    また、プレッシャーを与えるのではなく励ます行為が自律性を支えること、行動を選択する機会が提供されれば内発的動機付けが高まること、これらはなんとなくわかってはいたけれどその重要性はないがしろにしていました。
    そして、内発的動機付けを高めるには選択し、自分自身で目標設定し、自ら自己評価の基準を定め、自己の成長をチェックしながら行動と結果を結びつけ、その方法に対して有能感を感じることが大切だそうです。なぜその目標にしたのかを深く考え、もし行動が変わればどのような恩恵を得るのかも想像するのがよく、ただし、行動を非難をする機会になってはいけません。

    また、人には6つの意欲があり、外発的意欲(金・名声・美貌)と内発的意欲(満足のいく個人的関係・個人的成長・社会への貢献)にわかれます。
    前者のいずれかが突出して高い時は、精神的にも健康的にも低い傾向にあります。
    逆に後者は、それ自体が本来的に満足をもたらすという点で、それが別の目的を達成するかどうかにかかわらず、人々に有意義な個人的満足感を与えることが出来るそうです。
    尚、一般的に外発的意欲に夢中になりがちな背景には、
    アメリカンドリームの考え方=個人主義。これを社会の価値であると宣言され、政治体制も経済政策も、この価値を支援するように発展してきたことがあるそうです。
    その考え方が世界中に輸出され、それが、その人の自己の希薄さにつながり、自分はどんな人物なのかではなく、自分は何を所有しているかに注意を向けてしまうようになってしまったようです。

    いろいろ勉強になりました。
    人を伸ばす力、というタイトルですが、自分を伸ばすのも自分です。自身の行動や、人との共同作業時に意識していきたいと思います。

  • 141

  • 「人を伸ばす」というタイトルから「他人(部下や後輩)を伸ばす」ものかと思ったら、むしろ「自分を伸ばす」ために必要な考え方の基本であると理解できた。自分を伸ばすことで他人を正しく導くことが可能になるということ。「他者から強制されるのではなく、自ら選択することで行為の根拠を感じる」「他者の自律性を支える」「人は自ら選択基準に一貫性を持たせようとする傾向がある」「かたくなにルールを取り入れようとするのは自律化・内在化に失敗したことの表れ。反抗も然り」「行動を変えるという決意は自分自信で行わなければならない」

  • 3

  • 非ビジネス基礎

  • ジュンク堂で少し目を通した

    http://opac.okiu.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=v3search_view_main_init&block_id=352&search_mode=detail&op_param=gcattp_flag%3Dall%26holar_flag%3Dall%26srhclm1%3Dsh%26valclm1%3D%26optclm1%3DAND%26srhclm2%3Dtitle%26valclm2%3D人を伸ばす力―内発と自律のすすめ%26optclm2%3DAND%26srhclm3%3Dauth%26valclm3%3D%26optclm3%3DAND%26srhclm4%3Dpub%26valclm4%3D%26year%3D%26year2%3D%26code_type%3D%26code%3D%26isbn_issn%3D%26cntry%3D%26ncid%3D%26lang%3D%26bibid%3D%26cls%3D%26rgtn%3D%26holph%3D%26lenid%3D%26cln%3D%26sortkey%3Dstitle%252Csauth%252FASC%26listcnt%3D20%26startpos%3D%26fromDsp%3Dcatsrd%26searchDsp%3Dcatsrd%26initFlg%3D_RESULT_SET%26%26words%3D%26title%3D人を伸ばす力―内発と自律のすすめ%26auth%3D%26pub%3D%26sh%3D#catdbl-BB00100690

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