新体感する社会学: Oh! My Sociology

著者 :
  • 新曜社
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本棚登録 : 95
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788513884

作品紹介・あらすじ

「めっちゃ面白い、一気に読んだ」と大好評のぶっとびテキストの新版ができあがりました!「世の中がひっくり返るような非日常に焦点を当てることで、わたしたちの世界の本性を知りたくはありませんか?」とスタートした旧版の一年後に、まさかの東日本大震災と原発事故が!!…阪神淡路大震災と今回の震災両方に遭遇した著者が世界の深淵を思いっきり覗き込んで「主体」「死」「震撼」の章を書き下ろしました。イラストも盛りだくさんにデザイン一新、半期15回の大学の講義計画にマッチした構成で快走する新テキストにご期待ください。

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読み進められるほどわかりやすく書かれていた。

  • 普段から自分の持っている知識だけで周りを見たり判断することが多いと思う。経験を重ねれば重ねるほどこれは無理だ、これは常識だと思い込んでいることがある。
    この本は自分の頭で0から考えることが大切なように感じた。頭をフラットにして周りの意見に振り回されずに考える力ことで差別や良い話し合いが出来ると考えた。
    周りの意見に振り回されないためには何かやる時は自分がやりたいかどうかで判断しようと思った。本を読むときも、評価などを見ずに自分が本を読んでどう思うのかを大切にしようと思った。

  • 社会学とは?・・・かなり広い内容、カテゴリーであるが、常識にとらわれず、ちょっと見方を変えれば面白いよ、という著者。パラダイムの変換を促すのが主。

  •  タイトルの「体感する社会学」の副題は、"Oh! My Sociology"。この”My"がミソで、「自分ごと」として、腑に落ちることが、単に「知る」ことを超えて、「わかる」という域に達することだと理解した。
     社会の様々な事象は、偶然や意図せざる結果という例外もあるが、基本は「原因と結果の法則」に基づいて起こっている。その意味でも、社会学は「科学」である。
     社会学の第一段階は、「脳の初期化」を行うことだという。様々な思い込みや固定概念を捨てて、白紙の状態で事象をとらえるというアプローチも、時には必要となろう。
     

  • 新体感する社会学のメモ

    人がある状況を真実と思い込めば、結果真実になる。「トマスの公理」「状況の定義」

    プラシーボとはラテン語のわたしは喜ばせるという言葉からきてる。

    結婚は武家や村の支配層では見合い結婚、庶民は恋愛が多かった。
    歴史上見合いから恋愛に移行したのではなく、明治時代(武家をモデルにして戸籍と家すなわち戸主権を絶対的とする民法があった時代)いったん見合いがある種のブームになってから再び恋愛に戻っていった。つまり
    恋愛→見合い→恋愛というからくりがある。

    母性は近代につくられたbyバダンテール『母性という神話』ちくま学芸文庫

    ニューヨークの地下鉄はダーツのシートを貼ってそこにガムを投げさせた。それにより改善。
    オランダのスキポール空港の小便器にはハエの絵を描くことで飛び散らなくなった

  • 【選書者コメント】社会学ってなんだかとっつきにくそう…そんな印象をきれいに拭い去ってくれる。読み終わる頃には,今まで「当たり前」と思っていたことがそうでなくなっているかも。
    [請求記号]3610:4156

  • 2015/3/10読了。

  • 日常を溶かす社会学のアプローチについて、やさしく説いた本。問答形式、読者に問いを投げかけて、日常の疑問を揺さぶっていく。言われてみれば不思議に思わないでも無いことにあらためて気づかされる。ブレインストーミングな本。

    女性の摂食障害からジェンダーを掘りおこし、暴走族や空港騒音問題から環境問題へ。身近なテーマから哲学をもってくる、疑問を向けるのが学問というのならば、これほど学問らしいことはない。

  • 「しばしば都会の人は冷たい」と言われます。しかし、それは違います。例えば、電車の席に座る時、隣から順番に詰めて座らないですよね。間を空けて座ることによって、あなたと私は「無関係」ですと暗に相手に示しています。そうしなければ日々無数の見知らぬ人に出会う私たちはつかれはててしまうのです。日常の行為を考えてみるとおもしろい、それが社会学です。(教育学部・社会専修)

  • あるストーリーの中で文脈や当初の意図、目的がずれているいことを社会学は重視する。

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著者プロフィール

関西学院大学 社会学部 教授、社会学者。専門は災害社会学、環境社会学。

「2024年 『生ける死者の震災霊性論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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