イクバルの闘い: 世界一勇気ある少年 (鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち 2)

  • 鈴木出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790231509

作品紹介・あらすじ

パキスタンのじゅうたん工房で、休みなく朝から晩まで奴隷のように働かされる日々…。あたしたちはもうだれも夢を見なくなっていた。イクバルがやってくるまでは。「ぼくは怖くない」イクバルは言った。イクバルが命をかけて示してくれたもの-それは、どんなに強大な相手でも立ち向かう世界一の勇気だった。

感想・レビュー・書評

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  • このお話が書かれたのは2001年。

    私にとってはタリバンやマララさんのイメージが強いパキスタンに、こんなに勇気のある少年がいたなんて。

    もうすぐ13歳というときに亡くなったということは、日本のまさに小学生に当たる年頃でこれだけのことをしていたんだということ。

    今、パキスタンでの児童労働がどんな状況になっているのが知りませんが、パキスタンに限らず世界中の問題なのでしょう。

    こういう問題に、もっともっと目を向けるためにも、新聞やインターネットによる情報だけでなく、児童書も読まれるべきだなぁと思います。

    とはいえ、読後早速「イクバル・マシー」を検索したのは言うまでもありません(苦笑)

  • 過酷な児童労働、現実に起こったことを基に描かれている。イクバルのように先陣きって闘うということは、とても勇気のいること。間違っていることにNOを突き付け、その行動の結果命を落としてしまったけど、イクバルに救われた人や次のイクバルを生み出した。

  • くもんD課題図書

  • [ 内容 ]
    パキスタンのじゅうたん工房で、休みなく朝から晩まで奴隷のように働かされる日々…。
    あたしたちはもうだれも夢を見なくなっていた。
    イクバルがやってくるまでは。
    「ぼくは怖くない」イクバルは言った。
    イクバルが命をかけて示してくれたもの―それは、どんなに強大な相手でも立ち向かう世界一の勇気だった。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • この本を読んで、僕は児童労働のことを知りました。
    イクバルはとても強いと思いました

  • 小5次男が「これ、絶対読んで!」と又貸ししてくれた。

    うわぁ~!この本を持ってくる次男、君を誇りに思うよ。
    実話だしね。
    せっかく子どもが読める本にしてくれてるんだから、是非沢山の人に読んでもらいたいなぁ。
    日本に生まれて、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を生まれつき保障されている私達が、どんなに恵まれた存在なのか…思い知らされる。

  • 児童労働。児童売買の差別に対して声をあげたイクバル少年のお話。
    最後がむなしくなった。世界は広い、早くこんな世界をなくさなくてはいけない。小学生もおすすめ

  • 児童労働がテーマの本で、

    事実を基に書かれたお話です。

    読後、イクバルの勇気や行動力をすごいと思いつつ、

    悲しいお話だったな・・・と思ったのですが、

    あとがきで、これは悲しいお話ではない。

    困難にどのように立ち向かうかというお話です。

    と書いてあり、目からウロコでした。

  • 世界中に沢山あるという児童労働がテーマ。
    パキスタンで絨毯を作り、奴隷の方に働かされ脅されている子ども達。親の借金を返す為と言うが、その借金がなくなった子を見た子はいない。イクバルという尊い勇気を持った子の成し遂げた事を描く実話を元にした物語。
    本書とは関係ありませんが、児童労働など子どもの問題について活動する、FTC(フリー・ザ・チルドレン)のHPを見つけたので、長いですがコピペします。
    1995年、当時12歳だったクレイグくんは学校に行く前にマンガを読もうと新聞を手にしますが、ある記事が彼の目に飛び込んできました。
    「前略・・・イクバル・マシフ(12歳)は幼いころ、とても貧しく生活が苦しいため、両親から引き離されてじゅうたん工場に売られてしまった。工場では週に6日、一日12時間の労働を強いられていたが、NGOの助けで工場からの脱出に成功し、児童労働反対をうったえる活動家としてパキスタンや欧米諸国(おうべいしょこく)をまわっていた。しかし、母国に戻ったイクバルは何者かに射殺(しゃさつ)された。」
    クレイグくんは、おない年のイクバルの死や、自分とのあまりに大きな生活環境の違いを知って、強いショックを受けました。
    そこで、クレイグくんは、同じ子どもの問題なら自分たち子どもで取組もうと「フリー・ザ・チルドレン(FTC)」を設立しました。彼はまず手始めに教会や学校の友人に呼びかけました。世界では2億人以上の子どもたちがかこくな労働を強いられていて、しかもそのうちの半分もの子どもは非常に危険な環境で働かされているという事実を必死につたえました。すると、たくさんの友人から「そんなことが世界で起こっているなんてしらなかった。何か自分にできることをしたい!」という賛同(さんどう)の声が数多く寄せられ、活動への参加が増えるようになりました。
    そしてクレイグは、ストリートチルドレンや強制労働(きょうせいろうどう)をさせられている子どもたちに会いに行くため、また、子どもの権利を広めるために世界30カ国以上の国々を旅しました。
    フリー・ザ・チルドレンは子どもの国際的なネットワークとして広がり、今では、カナダ・アメリカ・ヨーロッパ・インド・ブラジル・インド・ケニア・日本その他20カ国以上でたくさんの子どもたちが「かこくな環境におかれた子どもの代弁者(だいべんしゃ)」として声をあげ様々な活動を展開しています。

    クレイグ・キールバーガー
    (当時12歳)

    「フリー・ザ・チルドレン」がしてきたこと
    フリー・ザ・チルドレン(http://www.freethechildren.org/)は、設立当初から今までさまざまな活動をしてきましたので紹介します。
    (以下省略)

  • 子どもにも読んでほしいし大人にも読んでほしい一冊。勇気ある行動って実際つらぬくのは難しいから、それをやりとげるのはすごいと思う。

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著者プロフィール

1949 年、イタリアのミラノに生まれる。一般向けの小説の執筆、推理小説のアンソロジーの編纂などを手がけるいっぽうで、「見捨てられたような場所でくらし、事件を起こしでもしないかぎり、存在すら忘れられている子どもたち」をテーマとした児童、青少年向けの作品を書き高い評価を得ている。主な児童向けの作品として、IL MURO(De Agostini)、Oh, Harriet!(Giunti Editore)などがある。

「2019年 『イクバルの闘い ー世界一勇気ある少年ー〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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