文化人類学を学ぶ人のために

制作 : 米山 俊直  谷 泰 
  • 世界思想社教学社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790703884

作品紹介・あらすじ

異なる慣習、異なる風俗、異なる顔立ち、異なる言語-われわれとは違う価値観にしたがって生きている人びとを理解し、自らをとらえ直すための知的地平を開く。地球時代の異文化探訪。

感想・レビュー・書評

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  • 米山俊直・谷泰『文化人類学を学ぶ人のために』。文化人類学の入門書という感じだった。文化人類学そのものについて(対象、手法)、いわゆる典型的な民族分類(狩猟採集、農耕、都市)、そして主要なテーマ(ジェンダー、通過儀礼、親族、交換、宗教と権力)について基本的な見方を示してくれる。

    当然っちゃ当然なんだけどあのレヴィ=ストロースでもまだ西欧中心主義みたいな結論を出してしまう部分があるのだな、という点。は驚きだった。ここからいろいろ広げていけそうだけど、レヴィ=ストロースとかいく前にもう一冊くらい入門書を読んでおきたいなー。

    それにしても終章「文化の森に近づく人のために」はこの本のなかで唐突に哲学的な言葉づかい・言い回しがでてくるのでむっずかしかったな。このあたりに慣れてないとレヴィ=ストロースやらに当たるのはむずかしそうでもある。

  • 文化人類学の平易な案内。

    編者:米山俊直(1930-)
    編者:谷泰(1934-)

    【書誌情報】
    本体1,796円(税別)
    1991年発行
    四六判/296頁
    ISBN978-4-7907-0388-4
    “異なる慣習、異なる風俗、異なる顔立ち、異なる言語 ― 異文化の森へ入ろうとする者は、未知の世界を読みとる手だてを身につけておかなくてはならない。多様な人間社会を理解し、自らをとらえ直すための知的地平を開く書(付「文献案内」)。”
    http://www.sekaishisosha.co.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&code=388


    【目次】
    目次 [i-vi]

    序章 文化人類学を学ぶということ 003

    I  文化人類学の方法と視点
    第一章 対象としての人間社会 018
    第二章 方法としてのフィールドワーク 032
    第三章 パラダイムとしての人類学理論 046

    II  多様な人間社会――ライフスタイルから
    第一章 狩猟採集民――サン社会 066
    第二章 牧畜民――フルベ社会 083
    第三章 農耕民(一) ――テンボ社会 096
    第四章 農耕民(二) ――エンデ社会 110
    第五章 都市民(一) ――イスラーム都市社会 123
    第六章 都市民(二) ――香港都市社会 136

    III 多様な人間関係――文化人類学の主題と理解
    第一章 男と女――ジェンダー 152
    第二章 大人と子供――通過儀礼 167
    第三章 身内とよそ者――親族 181
    第四章 贈与と交換――経済活動 198
    第五章 まつりとまつりごと――宗教と権力 214
    終 章 文化の森に近づく人のために 231

    民族誌を読む
    『西太平洋の遠洋航海者』マリノフスキー ……山口智 260
    『ヌアー族』エヴァンス=プリチャード ……栗本英世 263
    『高地ビルマの政治形態』リーチ ……田中雅一 2666
    『悲しき熱帯』レヴィ=ストロース ……山口智 269
    『中国の宗族と社会』フリードマン ……瀬川昌久 272
    『ニューギニア高地人』本田勝一 ……栗本英世 275
    『砂漠の狩人』田中二郎 ……池谷和信 277

    人名索引 [281-285]
    事項索引 [286-287]

  • 前半はフィールドワークについてとか、他色々

    後半のほうは民族誌が載っていた。
    クラやレヴィ=ストロースの話しなど

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