広告への社会学 (世界思想ゼミナール)

著者 :
  • 世界思想社教学社
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790708148

作品紹介・あらすじ

本書は、日本の広告の、60年代以降の流れを、社会学の成果を吸収しつつ、再構成し、記述したものである。「広告」概念の拡張を要請した、現在の社会のありようの変化について、具体的な事例に基づき論じている。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は博報堂でコピーライターをしていた人。2000年の本なので、ちょっと古い。

    この本で書いてあることは
    「何ゆえ広告は今こうなのか」ということ。
    60年代以降の日本の広告史と、広告化する現代日本社会を具体例をあげて描写。
    理論やマーケティングとは逆の流れから広告について論じている。「広告及びマーケティングの研究者たちは、商品をいかに売るかを知るために社会を研究する。私は、言説や社会について知るために、商品を売ることを研究する。」(グレッグ・マイヤーズ)

    面白かったのは、佐藤雅彦の昔のCMの分析や、90年代における空間の広告化(PARCOとか)、Jリーグやオリンピックなどに代表されるイベントの広告化についての考察。

    正直役に立つ本ではないかも知れませんが、こういう本もたまにはいいかも。

    <なかざき>

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著者プロフィール

【編者】難波功士(なんば・こうじ)
1961年大阪府生。関西学院大学社会学部教授。博士(社会学)。『広告で社会学』(弘文堂)、『社会学ウシジマくん』(人文書院)、『メディア論(ブックガイドシリーズ基本の30冊)』(人文書院)など。

「2023年 『吉見俊哉論 社会学とメディア論の可能性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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