古代日本海文明交流圏: ユーラシアの文明変動の中で (世界思想ゼミナール)

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  • 世界思想社教学社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790712022

作品紹介・あらすじ

日本海から見た古代日本文明。文明があって出会いがあるのではなく、出会いがあって文明は生成してくる。"交流"をキーワードに、古代日本文明の形成過程を、日本海とユーラシア大陸の"文明交流圏"のネットワークの中で捉えようとする意欲的試み。

感想・レビュー・書評

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  • 2006年刊。凡そ古代から奈良時代までの環日本海圏の交流史につき、青銅器・石器・玉・黒曜石・墓制等の分析から解説。各テーマで説明内容が被ることが多かったが、よく言えば記憶の定着に寄与。個人的には、内容面で目新しいところは少ない。ただ、本書が強調するのは、これら交流史の根本に、スキタイ族などの遊牧民族からの情報・技術の伝播があるという点であり、意識すべき視点。渤海使が第二遣唐使も同様。類書に「古代日本海文化の源流と発達」「古代日本海文化ーシンポジウム」(森浩一)、「海・潟・日本人―日本海文明交流圏」等あり。

  • [ 内容 ]
    日本海から見た古代日本文明。
    文明があって出会いがあるのではなく、出会いがあって文明は生成してくる。
    “交流”をキーワードに、古代日本文明の形成過程を、日本海とユーラシア大陸の“文明交流圏”のネットワークの中で捉えようとする意欲的試み。

    [ 目次 ]
    1 日本海と海人の活躍
    2 巨木柱列と〓(けつ)状耳飾り
    3 鉄器の普及と玉作り文化
    4 日本海の王国と海上交通
    4 沿岸交流と対岸交流
    6 小金銅仏の渡来と高句麗使
    7 渤海使のもたらしたもの
    結び 文明論の視点から

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


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著者プロフィール

小林道憲(こばやし・みちのり)
1944(昭和19)年 福井県生まれ。
1972(昭和47)年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。
現在、福井大学教育地域科学部教授、
麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授。
専攻は哲学・文明論。

主な著書
〈哲学研究〉
『ヘーゲル「精神現象学」の考察』『生命と宇宙』
『複雑系社会の倫理学』『宗教とはなにか』
『宗教をどう生きるか』『複雑系の哲学』
『生命の哲学—〈生きる〉とは何かということ』(人文書館)
〈現代文明論〉
『欲望の体制』『われわれにとって国家とは何か』
『近代主義を超えて』『20世紀を読む』
『二十世紀とは何であったか』
『不安な時代、そして文明の衰退』
『対論・文明のこころを問う』(共著)
〈比較文明論・日本研究〉
『古代探求』『古代日本海文明交流圏』
『文明の交流史観』等がある。

「2008年 『生命(いのち)の哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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