- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791108282
作品紹介・あらすじ
人間関係がうまくいかず、生きづらさを感じ、孤立してしまうアスペルガー症候群を持つ大人たち。本書は、成人のアスペルガー症候群に対してCBTを中心とする援助を提供するための包括的なガイドブックである。
感想・レビュー・書評
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治療者のための内容で、私が期待してた当事者向けのCBTではなくてざんねんだった。
それでも、後半のセッションの内容、交わされるやりとり、ひざうつぐらい共感した。そうそう!そうなの!
著者が言うことが、私にも言われてるような感覚がして、ほんの少し癒され感だった。
ちまたにあるような、
自分でできるCBT、AS特化の当事者向けのCBTの本が出ることを期待したいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
専門家向けの治療ガイド。
患者側にも参考になる部分があるのではないかと思い読んでみた。やはり専門家向けだけあって、専門用語などが難しい。
あちこちに「ASの人々は〜と考えることが多い」といった記述があるので、定型発達の人とASの人との考え方の違いを学ぶことができる。 -
これは名著ですね。
アセスメントの仕方から、準拠する認知療法的な理論、介入のためのツールまで、広くかつ的確な記述がなされています。CBTプロパー以外の方でも役に立ちそうです。 -
著者がアスペルガー症候群の患者に対する臨床研究をベースにした本。あくまで治療者のための本であり、当事者がワークブックとして使うための本ではないので注意。
とはいえ、第6章以降のセッションの模様は当事者が読んでも腑に落ちる内容であり、読んで損は無いと思う。特に第7章はアスペルガー症候群に併存するメンタルヘルスの問題について取り上げており、認知行動療法をどのように活用すれば良いのかという部分が分かりやすくなっている。
巻末には付録としてセルフヘルプ用の書籍やウェブサイト、出版社などのアスペルガーに対するセラピー・リソースが掲載されているが、全て英語。日本語のセラピー・リソースもあると嬉しかった(「あまり無いから取り上げられなかった」という可能性もあるが)。