ペ-ジと力: 手わざ、そしてデジタル・デザイン

著者 :
  • 青土社
3.50
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本棚登録 : 119
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791760008

作品紹介・あらすじ

デジタル時代を迎えたデザインは、「情報を公開する技術」としての性格を強め、そこに出現した文字は、言葉とのズレと不安にふるえている。グラフィック・デザイン界きっての論客が、デザインの基本と実践を詳細に分析、「ページネーション」「フォーマット」というキーワードを、文字とテクスト、文学・芸術と「作者」、さらには現代文化・社会そのものを見直すための概念へと鍛え上げる。

感想・レビュー・書評

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  •  
    ── 鈴木 一誌《ページと力 ~ 手わざ、そしてデジタル・デザイン 200210‥ 青土社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/479176000X
     
     鈴木 一誌 装幀 1950‥‥ 東京 立川 /東京学芸大学、東京造形大学中退。
    /杉浦 康平のもとで12年間アシスタント/1985 独立
    http://1000ya.isis.ne.jp/1575.html?utm_source=1575_150317b&utm_medium=mail&utm_campaign=senyapress122
     
     杉浦 康平 装幀 19320908 東京 /Gデザイン/図像学/神戸芸術工科大学名誉教授
     松岡 剛  編集 19440125 京都 /編集工学/東京大学客員教授
     
    …… 「、」や「。」が大切です。
    ── 千夜千冊 1575夜[読相篇]20150313 千夜千冊PRESS vol.122
    http://1000ya.isis.ne.jp/
    https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox/14c2696341ec13ff
     
    (20150318)
     

  • なにを考えて、モノを作るか。その道の職人と呼ばれる人たちは、凡人には想像をできぬ深さの哲学を腹の中に秘めている。

    本作りの職人、その思考は複雑だ。構成因子の部分最適を全体最適に昇華させ、本文から匂う香りを大量複製のラインに載せる。

    答えも、ある意味で終わりもない作業の中で、いろんな可能性を捨てながらデザインを詰め、文字を組む。

    それなりに名の通ったブックデザイナーの作品は、確かに読者を引き込むオーラをまとっている。さて、いったいなにがそうさせるのか。読み解くことは一筋縄ではいかないが、その職人芸的な細やかさを紐解いて行くことは、また楽しくもある。

  • 請求記号:021.4/Suz

  • ページ、ページネーション、フォーマットについて。
    世界に意味が出現する形式について。

    長くデスクの脇に立ててあったもの。
    ようやく読み終えることができた。
    こういう建築論を書きたいと思う。

    世界の単位としての「ページ」。ジョルジュ・ペレックが『さまざまな空間』で書いた「ページ」との関係を考えてみる。

    本書に含まれる、ジェラール・ジュネットのパラテクスト論についての書評を読んで、さっそく『スイユ』を注文した。「書物を成りたたせる、テクスト以外の一切のもの」

  • 2012/1/2購入

  • エディトリアルデザインの地平に厳しく目を凝らす著者の声が聞こえるようだ、「ついてこられるかな」と。ともかくも形を成そうとするデザインの力学と、常に疑義を差し挟む思想による脱構築的反作用の拮抗の果てに、僕らは何をどのように組み立てられるだろう。何度も読み返すべき1冊。

  • 自分含め、判った気になっている若造が何度も読み返すべき本。

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著者プロフィール

一九五〇年東京都生まれ。ブックデザイナー。杉浦康平氏のアシスタントを一二年間つとめ、一九八五年に独立。映画や写真の批評も手がけつつ、デザイン批評誌『d/SIGN』を戸田ツトムとともに責任編集(二〇〇一─一一年)。神戸芸術工科大学客員教授。著書に『画面の誕生』(みすす書房)、『ページと力』『重力のデザイン』(ともに青土社)、『ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見』(誠文堂新光社)、共編著に『知恵蔵裁判全記録』(太田出版)、『デザインの種』(大月書店)、『絶対平面都市』(月曜社)など。

「2020年 『ドキュメンタリー作家 王兵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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