- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791761265
作品紹介・あらすじ
宇宙がエイリアンだらけならみんなどこにいるの?20世紀を代表する物理学者フェルミが提出したこのパラドックスを解決するために、宇宙論、物理学、生物学、数学、確率論から社会学、SF的想像力までを総動員し、宇宙と生命の謎へと挑む極上のサイエンス・エンタテイメント。
感想・レビュー・書評
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難しい答えから頭のおかしい答えまで幅広く取りそろえてる。「破滅のいろいろ」が好き。
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三体思い出した。
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2020/11/30 読み終わった
三体の後書きでこの本について触れられていて気になっていたら、ちょうど家にあったので読んだ。
50て、理由めっちゃ多い!て思ったけど、1つの理論を50の理由が支えているのではなくて、いろんな説やシナリオを網羅したら50個になった、という構成。
地球人しか「いない」ではなくて「見当たらない」理由なので、①実は来ている、②存在するがまだ連絡がない、③いない、の3つの可能性について考えている。
①はMIBとかスタートレックとかの考え方、②は宇宙は広い!っていう理由が大体。意外と③は文化人類学的な論もあって面白かった。そもそも進化は生命の必要条件ではない、とか。
一つ一つの理由はだいたい8ページくらいなので、短編集みたいな気持ちで読めた。
今、続編というか、「75の理由」が出ているらしい。増えとる! -
「彼らはもう来ていて、ハンガリー人だと名乗っている」お笑い系の解もあるのかと思ったら、すべてにおいて大真面目に取り組んでて面白かった。物理や科学、宇宙に関する子供教室大人版という感じ。
次々50個も議論が展開されておもしろいなーと流して読んでるうちに、ついつい過食気味になり消化不良。
でも筆者の結論は無難すぎた。あと50年たてば結論はどうかわるかな。
これはもう少し寝かせて熟成した頃に再読しよう。 -
論理パラドックスの例。
クレタ人はいつも嘘つき=自己言及が認められると、ほとんどパラドックスになる。
砂粒一個では砂山にならない。いくら砂を集めても砂山にならない。
すべてのカラスは黒い=黒くないものはカラスではない。これはいくらでも見つかるから、待遇を証拠としてはいけない。
双子の一人が宇宙旅行にいくと、年が若くなる。
ドレイクの公式=地球外生物がいくつ存在するかの公式。これによれば、100万あってもおかしくない。
信号を送っているが聴き方がわからない、周波数が合わない。
聴き始めてからまだ時間がたっていない。 -
フェルミのパラドックス、ドレイクの方程式などは宇宙人がいて欲しい人類の希望が生み出したのだろう。
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「フェルミ推測」で有名なフェルミのパラドックスの本。
フェルミ推測・・・シカゴの調律師は何人いるのか?というのが有名。
この人はすごい物理学者だったらしい。
50種類の推測からこの宇宙にETC(地球外の文明を持った生命体)が存在しないだろうことを説明している。
科学的・化学的な話も多く、難解な部分も多かった。 -
この本の題名に出てくるエンリコ・フェルミは、20世紀を代表する物理学者の一人である。その彼が「彼らは(地球外知的生命体)はどこにいるのだろう」といったことが、「確率的には存在するはずの宇宙人の痕跡が見つからないのはなぜ?」というフェルミのパラドックスにつながった。本書はフェルミのパラドックスに対する解を50個用意して、これでもかといわんばかりに詳細に解説する。数学、物理学、生物学、天文学等を駆使した内容に、著者の学識の深さが伺えるとともに、実に面白い。が、結論は、「我々の光の地平の中にいる知的生命体は、我々のみ」。実に平凡。わたしには信じられない。
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ノーベル物理学賞受賞のエンリケ・フェルミが言った「みんなどこにいるのか」。この広い宇宙に無数の星が存在するのに、知性を持った生物の噂を聞かない。この宇宙には人類しかいないのか?知性を持った生物が進化することは、とてつもない偶然が重ねあった賜物かもしれないな。
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【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/207188