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- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791764044
作品紹介・あらすじ
患者Xの謎-。墜落炎上機から救出され、瀕死の男が病院に運び込まれて来た-。「患者X」と名づけられた、昏睡の男が誰かを特定できるものは皆無。ポケットの中の英・仏・米・オランダのコイン、大腿には野獣による傷痕、左手首には錨の刺青と、手掛かりは僅か…。ジョイス、プルースト作品にも比較される、緊張感みなぎるチャペックの実験的傑作。
感想・レビュー・書評
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身元不明で意識不明の患者の正体を巡って、夢判断の看護師、霊的な直感の千里眼能力者、ほんのわずかな断片から他人の人生を細部に至るまで想像力のみで再構成する詩人、のそれぞれの見解を披露する、というなんだか不思議な話。
特に詩人の章はチャペックの文学の想像力の滔々たる表明みたいな感じで、興味深いような気もするんだけど、哲学的で抽象的なうえに、図書館の返却期限が迫っていてばばーと読んだのでよくわからなかった。
いつかもう一回ちゃんと読も。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チャペック節が熱いので読みごたえはある。
3つの全然違う視点ながらも段階と全体像の骨格を造っていっているのはさすがといったところ。
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