流れ星

  • 青土社
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本棚登録 : 39
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791764044

作品紹介・あらすじ

患者Xの謎-。墜落炎上機から救出され、瀕死の男が病院に運び込まれて来た-。「患者X」と名づけられた、昏睡の男が誰かを特定できるものは皆無。ポケットの中の英・仏・米・オランダのコイン、大腿には野獣による傷痕、左手首には錨の刺青と、手掛かりは僅か…。ジョイス、プルースト作品にも比較される、緊張感みなぎるチャペックの実験的傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 身元不明で意識不明の患者の正体を巡って、夢判断の看護師、霊的な直感の千里眼能力者、ほんのわずかな断片から他人の人生を細部に至るまで想像力のみで再構成する詩人、のそれぞれの見解を披露する、というなんだか不思議な話。
    特に詩人の章はチャペックの文学の想像力の滔々たる表明みたいな感じで、興味深いような気もするんだけど、哲学的で抽象的なうえに、図書館の返却期限が迫っていてばばーと読んだのでよくわからなかった。
    いつかもう一回ちゃんと読も。

  • チャペック節が熱いので読みごたえはある。
    3つの全然違う視点ながらも段階と全体像の骨格を造っていっているのはさすがといったところ。

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著者プロフィール

一八九〇年、東ボヘミア(現在のチェコ)の小さな町マレー・スヴァトニョヴィツェで生まれる。十五歳頃から散文や詩の創作を発表し、プラハのカレル大学で哲学を学ぶ。一九二一年、「人民新聞」に入社。チェコ「第一共和国」時代の文壇・言論界で活躍した。著書に『ロボット』『山椒魚戦争』『ダーシェンカ』など多数。三八年、プラハで死去。兄ヨゼフは特異な画家・詩人として知られ、カレルの生涯の協力者であった。

「2020年 『ロボット RUR』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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