愛と経済のバトルロイヤル -経済×文学から格差社会を語る-

  • 青土社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791769049

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:330.4A/Ta13a//K

  • この本から得たのは、今も昔も経済的にメリットがある方を人は選ぶということ。
    明治初期の頃の方が男女平等意識が高く、明治後期女性の参政権のない議会ができ、婦徳か尊ばれ、そのトリガーが「坊ちゃん」じゃないかとの推測は面白かった!当時は、国民皆擬似士族化を求める女性の理想が婦徳に繋がっていたのだろう。要は農家の働く女性より、士族の専業主婦の生活が憧れだったのだろう。今再度専業主婦が増加しているのは、更に格差が広がり、高学歴な女性が、高学歴で稼げる夫と結婚し、子供を育てる時、時間とお金をかけて高学歴な子供を育てるために仕事をやめる方がメリットがあるからなのだろう。
    格差をなくすには、ワークライフバランスの徹底。勤務時間、通勤時間が皆短くなって北陸三県のように、皮肉にも高度成長期の恩恵を受けなかった地域で進んでいる。

  • 縦横無尽に文学と経済の視点から語り尽くす。ただ、佐伯さんの発言が、エビデンスにかけており、その点は距離を持ってみた方が良い。

    印象に残った言葉を抜粋。
    ・人徳がなくてもそういう規範家族モデルに形式的にハマっている人たちの傲慢が助長されるだけで、本当に暮らしやすい社会になるとは思えない。

  • 2016/02/20

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著者プロフィール

京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授
1943年兵庫県生まれ。
小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。
専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。
和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。
〔主要近著〕
『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年)
『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年)
『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年)
『日本の経済学史』(法律文化社,2019年)
『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年)
『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)

「2021年 『フランス経済学史教養講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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