- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791770830
作品紹介・あらすじ
もうフェミニストじゃないなんて言わせない!
生理の始まり、ムダ毛の処理、胸の膨らみ、ブラジャーの選び方、体型の維持…恋愛、結婚、出産、子育て、キャリア…
——「女」として生きるには、考えることが多すぎる!
音楽ライター、作家、司会者として活躍する筆者が「間違った方法で女になろうとした時のこと」を綴った、
皮肉とユーモアたっぷりのイギリス発・痛快フェミニストエッセイ。ついに邦訳!
感想・レビュー・書評
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電書がなかったので、絶版にならないうちにと、久しぶりに書籍を購入。
訳者があとがきで述べている通り、このような本が100万部売れる国があるとは羨ましい。
正直、文中で頻出する例え(ひと昔前のイギリス ポップカルチャー)がピンと来ないので、楽しい内容とは思えないのだけど、話題の根本はあるある的な内容で、共感できる時もあるよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもろかった、そりゃ最年少でメロディメーカーに採用されるわけだわ
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子どもを持って良かったことが書かれていて、「お、これは大丈夫か、、?」と思っていたけど、その次の章で子どもを必ずしも持つべきとは言えないことが書かれていて、さすが。
子ども時代にさすがにここまで過激なことは考えてなかった、という部分はあれど大体は多くの女性が通ってきた道が書かれていると思うので、男性に読ませたい。 -
うーん!激し過ぎて分かんない!とにかく言いたいことは、女ってどこの国でも大変ね!ってこと(笑)子供を産むリミット決められてるとか。脱毛しなきゃとか!万国共通?
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ジェンダー
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翻訳の北村紗衣氏のツイッターをフォローしているので知り、読むことができた。
女であることについて、ムダ毛にファッション、生理から自分の中絶経験まで、ユーモラスに率直に語る。堕胎はそう簡単に語れるものではないだろう。
私も、北村さんと同じように、モラン氏とは「クラスが違う」と言わないといけない。地方出身だが両親はお金を持っており東京の大学に行かせてくれた。それでも、女としておおいに笑い同意しながら読んだ。
彼女に糾弾される英国と比べても日本は遥か、気が遠いくらい女性の地位は低く、フェミニズムはSNSで「アホフェミ」「フェミが騒いでいる」と揶揄される。北村さんが言うように、英国ではこの本がベストセラーとなったと知ることは重要だった。そして椅子の上に立って「私はフェミニストだ」と声を上げたい。
余談:本書で王谷晶さんのエッセイを連想した。きっとこの本を読んでいる。 -
いうなれば、女はつらいよ。偉大な訳業。
私は男なので、「あるある」と盛り上がりながら読むことこそできないのだが、諧謔に満ちたあけすけな文体にゲラゲラと笑いながら、きっとそうなのだろうなぁと相槌をうちながら読み進めることができた。
もう少ししたら、いまは10歳の娘に勧めたい。いつのまにか勝手に読んでいて、とっくに知ってるわよ、と言われるのが理想なんだけど。
ドキッとする表現も随所にある。
セレブな女性へのインタビューでの定番の質問について、
「人が女に「いつ子供を持つんですか?」ってきく時、ホントにきいているのは「いついなくなるんですか?」だ。(p.253)
人はなぜ食べ過ぎてデブになるのか、
「食べ物をドラグとして選ぶこと、つまりシュガーハイになり、炭水化物をとりすぎてぼんやり眠くなるっていうのは労働者階級のジアゼパムみたいなもんだけど、それでも弁当を作ったり、学校で走ったり、赤ちゃんの面倒をみたり、母さんのところに寄った後に病気の五歳児を一晩中世話したりすることができる。巨大な袋に入ったマリファナをキメたり、階段下の食器棚に忍び込んでスコッチを1リットル飲んだりしてたら、そういうことができなくなる。
食べ過ぎってのは世話をする人間が選んでなる中毒で、だからあらゆる中毒の中でも最低ランクとみなされる。どうしてもそうせざるを得ないので完全に活動できる状態を保ちつつ、自分をめちゃめちゃにする手段なのだ。」(p.124)