アニメの輪郭: 主題・作家・手法をめぐって

著者 :
  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791774173

作品紹介・あらすじ

フレームに浮かび上がるアニメのかたち
『白雪姫』『サザエさん』『うる星やつら』『鋼の錬金術師』『輪るピングドラム』『パプリカ』『精霊の守り人』『シン・エヴァンゲリオン』……。
アニメの描いてきたもの、描かなかったものを縦横無尽に描き出し、「アニメ」に映し出されるアニメ性を明らかにする、画期的評論。

感想・レビュー・書評

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  • 著者が始めた講師業の影響か,元の記事が掲載されたのがアニメ誌ではない媒体だからかわからないけれど,アニメ業界用語が初心者向けに要所要所で解説されており,詳しくない人たちにも読みやすくなっている(し勉強になった).

    正直なところ未視聴の作品について書かれたところは理解が及ばなかった.著者的には未視聴者向けに種々工夫された様子がそこかしこに感じられるがそれもむなしく.けれど,観てみようかなと思わせてくれる.もちろん視聴済みの作品に関しては視点を提供してくれてとても参考になった.

    最後の「うる星やつら」の記事はコメディ作品にそれっぽく語っているが著者の嬉々とした顔が想像できてオタクだなと思えて安堵した.

  • さまざまな角度から、ナラティブの表現メディアとしてのアニメを論じている。ここ数年、参与観察をしつつマンガの共同製作に関わっているが、本書にある観点や論考は参与観察の中で浮かび上がってきた課題に取り組む際に大変参考になった。

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著者プロフィール

藤津亮太(ふじつ・りょうた)
1968年生まれ。アニメ評論家。新聞記者、週刊誌編集を経て、2000年よりアニメ関連の原稿を本格的に書き始める。現在は雑誌、パンフレット、WEBなどで執筆を手掛ける。主な著書に『チャンネルはいつもアニメ』『ぼくらがアニメを見る理由』『アニメと戦争』『アニメの輪郭』などがある。

「2022年 『増補改訂版 「アニメ評論家」宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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