- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784792605841
感想・レビュー・書評
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日本人の9割近くが中国に対して良いイメージを抱いていません。
過去最悪に対中意識が悪化しています。
日本にいて、中国に関するニュースを見聞きし、
身近にいる中国人(旅行客、労働者、留学生、在日中国人)と接したりしている(した)
日本人のほとんどが、中国に対して、良いイメージを持っていないというのは、
これからの日中関係を考える上で、重要な数字です。
この著作は、100回以上訪中をしている村西監督だけあって、
実体験からくるエピソードは、かなり面白い。
日本では、想像できないことが中国では起こっているとわかる。
多くの日本人が、中国に対して、良いイメージを持っていないのは、
彼らの行動が傍若無人、滅茶苦茶に見えるからだと思います。
ただ、行動には、必ず理由が伴って、
また、その行動の背景には、さまざまな要因が潜んでいます。
一概にマイナスだと判断するのは、非常に危険だと思います。
9割近くがマイナスイメージを持っていることを問題視するならば、
それは、日本人自身が、知性や冷静さを失っているからかもしれません。
そういうイメージを利用して、自信の利益につなげる人は、たくさんいます。
嫌中を叫ぶ人にも、日中友好を叫ぶ人も、基本的には日和見的だと思っています。
よって、どちらにも、私自身は、肩入れしません。
村西監督は、人の「性」や「欲望」の専門家だけあって、人に関する鋭い洞察があります。
反中を煽るものは、そうじゃないものよりも、支持される傾向がありますが、
あくまで、監督は冷静、どう接していけばいいのか、個人の考えが述べられています。
肩入れし過ぎという見方もありますが、
良いか、悪いかという、イメージしか語らない者よりは、
よほど、良いと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示