それでも私は腐敗と闘う

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794211354

作品紹介・あらすじ

麻薬組織と癒着した深刻な政治腐敗に苦しむ南米コロンビアで、不正を糾弾しつづける女性国会議員がいる。彼女の名は、イングリッド・ベタンクール、40歳、二児の母。33歳で初当選、大統領の収賄を追求しはじめた矢先、証人が次々と消されていく。この国では暗殺、誘拐など日常茶飯事だ。そしてついに彼女のもとにも暗殺予告が届いた-。渦巻く陰謀、族議員の圧力、捏造されるスキャンダル。想像を絶する危険にさらされ、それでも彼女はひとり闘う。祖国再生のために。恵まれた生い立ちを捨て、みずから苦難の道を選んだ闘いの半生を、イングリッド自らつづった本書は、前大統領から刊行を妨害されながらもフランスでベストセラーとなった。巨悪に立ち向かう真摯な生き方が胸を打つ、感動の自伝。

感想・レビュー・書評

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  •  南米・コロンビア、若手女性国会議員の自叙伝。
     政府の不正、例えば、性能に劣る武器を高額で、政府高官の関連企業から購入し、その結果、事実上国家財産を私的に流用し、利得を得せしめていたことを暴き、追及してきた著者。が、検察から、マスコミ非公表と引き換えに予審取り下げを示唆される。
    あるいは、マフィアと癒着し、薬物取引に関与した政治家=現職大統領を、米国との協定に従い引き渡しを公約した大統領候補の暗殺事件。
    かかるコロンビアのどうしようもない内実の一端を垣間見せる一書。

  • 現在のアメリカは民主主義の宣教師を気取っているが、かつてアメリカが南米各地で行ってきた内政干渉の歴史を知れば、それが単なるプロパガンダにすぎないことが理解できよう。アジェンデ政権は民主的な選挙によって選ばれた社会主義政権であったのだから。
    http://sessendo.blogspot.jp/2014/05/blog-post_24.html

  • 真っ直ぐ生きていこうとする人は美しい。そう思った。

  • コロンビア初女性大統領候補で現在誘拐されたままのイングリッドが語る自らの半生。とても強くて真っ直ぐだけれど、たまに落ち込んだり弱気になったりもする。とても普通の感覚を持った普通の人だけれど、他の人と違うのは何よりも信じる力と愛する気持ちが誰よりも強いところ。一日も早く解放されるよう願っています。

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