お騒がせ贋作事件簿: だます人だまされる人

著者 :
  • 草思社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794211743

作品紹介・あらすじ

だます画商に、だまされるコレクター。書画骨董の世界は偽物だらけ。贋作が横行する業界の内幕を暴くとともに、偽ガンダーラ仏事件など、これまでに起こった有名な贋作事件をとりあげて、その顛末を明らかにする。被害者はいても贋作の売買が刑事事件となることはまずない。この妙な、だが余りに人間的な悲喜劇を生々しく描いた好読み物!なお、偽物をつかまされたくなければ、無名であっても気に入った現存作家の作品を買い、その将来性に賭けるべきである、と著者は提言している。

感想・レビュー・書評

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  • いろいろな贋作の話が紹介されているが、最後の方はくどくなってくる。自分の目を肥やすことが大切ということかな?

  •  永仁の壺の加藤唐九郎や、フェルメールの贋作者・メーフェレン、国立西洋美術館もまんまと騙した、フェルナン・ルグロなどなど、裏美術史に燦然と輝く有名贋作事件の顛末を紹介している本。
      独自の視点はあまりないので、これらの事件のよく知っている方は読む必要はないが、初めて知る人にはとても面白いと思う。


     つくづく人間の審美眼なんてものは、怪しい限りだと思う。結局は権威ある人の意見に毒されて、まんまと贋作をつかまされる。

     不謹慎だが、美術に関する詐欺師の話は、金持ちや権威あるものの鼻をあかす話が多いので憎めない。そもそも高い美術品なんて庶民には手が出ないし。


     あ〜、庶民で良かった。


     

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著者プロフィール

ルポライター。1948年、茨城県生まれ。中学卒業後、東京で集団就職。調理師、ギター流し、地方新聞記者、編集者など二〇数回の転職を経験。政治、教育、社会問題など幅広い分野で取材、執筆活動をつづける。主著に『ひとりビジネス』『スキャンダル戦後美術史』(以上、平凡社新書)、『さよなら、東大』(文藝春秋)、『デカセーギ──漂流する日系ブラジル人』『お騒がせ贋作事件簿』(以上、草思社)、『「金の卵」転職流浪記』(ポプラ社)などがある。

「2009年 『できる奴はIC(インディペンデント・コントラクター)になる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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