ルーズベルトの開戦責任: 大統領が最も恐れた男の証言

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794220622

作品紹介・あらすじ

元共和党有力議員が、米国民の8割が戦争に反対するなか、領土交渉でポーランドに強硬姿勢をとらせることで〝裏口〟から対独戦に参戦、さらに対日最後通牒(=ハル・ノート)を議会に隠し通して日米開戦に踏み切ったとしてルーズベルト大統領の責任を追及。ヤルタ会談ではスターリンに全面的に譲歩し、戦後の冷戦構造、共産主義独裁国家を出現させたと痛烈に批判する。第2次大戦史に修正を迫る注目すべき証言!

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/62728

  • 小生にとっては目新しい話でもないが、アメリカの超有力政治家の著作ということで、多くのアメリカ人に読んで貰いたい。また日本の現代史教育の副読本にして貰いたい。
    日米の正義が逆転するとか、そんなことではなく、国際政治とか、かくも怖しい、悍ましいものであることを理解するために。

  • 2020.08.16 読書開始
    2020.08.19 読書会で紹介
    【品川読書会】第36回(2020年8月19日) on Zoom : なおきのブログ http://naokis.doorblog.jp/archives/shinagawa_reading_comm_36.html
    2020.08.20 読了
    2020.09.06 ブログ
    http://naokis.doorblog.jp/archives/The_Other_Side_of_the_Coin.html
    http://naokis.doorblog.jp/archives/verify_Roosevelt.html

    はじめに
    1章 大統領と個人崇拝
    2章 アメリカ参戦への画策
    3章 若者を外国の戦場に送ってはならない
    4章 容共派に囲い込まれたFDR
    5章 イギリスを戦争に駆り立てたFDR
    6章 イギリス第一主義者:ウィンストン・チャーチル
    7章 ルーズベルトの対仏軍事支援密約(一九三九年)
    8章 ルーズベルトのフランスへの裏切り
    9章 ジョセフ・ケネディ駐英大使
    10章 リッベントロップ独外相との会談(1939年8月14日)
    11章 列国議会同盟会議(オスロ)
    12章 ダンツィヒ帰属問題
    13章 引き裂かれたポーランド
    14章 大西洋憲章の欺瞞
    15章 アメリカ参戦までの道のり:隠された対日最後通牒
    16章 真珠湾の悲劇
    17章 ダグラス・マッカーサー将軍
    18章 ウィンストン・チャーチルの評価
    19章 1944年におけるFDRの健康状態の隠蔽
    20章 ヤルタの裏切り
    21章 ルーズベルトとパレスチナ
    22章 中国の共産化
    23章 議会権限を無視したFDRの宣戦布告
    終章 われわれは何を学ぶべきか
    訳者あとがき
    参考資料(1) ルーズベルト大統領「恥辱の日演説」の嘘
    参考資料(2) ジェイムス・フォレスタル海軍長官「日記」(抜粋)
    参考資料(3) カーチス・ドールとジョージ・アールのインタビュー
     =ドイツ高官とのドイツ降伏に関わる交渉について

  • おのれの大統領再選のため、それだけが第二次世界大戦を引き起こし、ヤルタ会談によって共産主義の拡大を招来してしまった。トランプ大統領が小粒に見えてしまうほどの悪党です。一人の人間に権力が集中する時代は気を付けないと、とんでもない悲惨なことが起こります。今の世界を見回すと、どうやらそのようなときが再びみたび訪れそうな嫌な予感がします。どうかこの予感が当たりませんようにと祈るばかりです。

  • FDR The Other Side of The Coin
    1976年

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著者プロフィール

1888-1991年。ニューヨークのオランダ系WASP(通称ニッカーボッカー)の名門に生まれる。祖父はグラント大統領政権で国務長官をつとめ、父は下院議員に選出された政治家一家。ハーバード大学卒業後、1914年、ニューヨーク州議会議員となる。第1次大戦では黒人部隊を指揮して戦う。帰還後の20年、下院議員に選出(~45年)。共和党の重鎮として、また伝統的な非干渉主義の立場から第2次大戦への参戦に反対するも、対日最後通牒(ハル・ノート)の存在を隠して対日参戦を訴えたルーズベルトに同調する議会演説を行なう。後にこれを深く後悔、戦後は一貫してルーズベルトの、ニューディール政策に代表される議会を軽視した国内政治手法とスターリンに宥和的な外交を批判し、大統領の開戦責任を追及した。

「2017年 『文庫 ルーズベルトの開戦責任』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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