作品紹介・あらすじ
敗戦の1年を膨大な資料から描き出す史家鳥居民氏のライフワーク。日本の当時の状況を国民は徳川幕府の最後と徳川慶喜の運命と重ね合わせて考えた。開戦時の海軍の弱腰はなぜか。組閣人事で奔走する要人たちと4月5日から7日の状況を描く。
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著者プロフィール
鳥居 民(とりい・たみ)
1928年(昭和3年)、東京牛込に生まれ、横浜に育つ。水産講習所を経て台湾政治大学へ留学。台湾独立運動に関わる。現代中国史、日本近現代史研究家。代表作であるシリーズ『昭和二十年』(全13巻)は、執筆に1975年ごろから準備し40年ほどを費やした。左翼的な史観にとらわれていた日本の現代史研究に、事実と推論をもって取り組む手法で多大な影響を与える。他の著書に『毛沢東 五つの戦争』『「反日」で生きのびる中国』『原爆を投下するまで日本を降伏させるな』『鳥居民評論集 昭和史を読み解く』(いずれも草思社文庫)などがある。2013年1月急逝。享年八十四。
「2019年 『文庫 山本五十六の乾坤一擲』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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