- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794222732
作品紹介・あらすじ
文章は「接続詞」で変わる。書くときに接続詞を意識するだけで、自分の考えが整理され、何をどう伝えるべきかが見えてくる。簡潔に自分の考えをまとめるのが苦手という人に最適。レポートや小論文、企画書、報告書がたちまち見違える、ロジカルライティングの超入門書。
感想・レビュー・書評
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・理由「なぜなら」、説明「…のである」、例示「たとえば」
・例が続く場合、「たとえば…実際…」が便利
・「たとえば…とくに…」と「たとえば…実際…」との使い分け
・「そもそも」は、常識を問い直して、新奇な結論を受け入れさせる
・さんざん推論を重ねてから「要するに」で決めつける
・結論を表す接続詞「つまり」「このように」「したがって」「だから」。結論で新しい内容を述べてはいけない
・「かつ」「もしくは」よりも「と」「また」「あるいは」の方が分かりやすい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
英語の本かと思ったら、日本語の接続詞の解説だった。日ごろ無意識に使っている接続詞の部妙なニュアンスの違い、論理の流れに沿った適切な選択が具体的に示されている。
小説には接続詞は要らないとした谷崎潤一郎。確かに小説は時間の流れに沿っているので接続詞抜きても済む。それに対して論理的な文章では、積極的な接続詞の活用が論理の理解の助けとなる。
天声人語や編集手帳における接続詞の少なさは、紙面の制約に依るが、内容の飛躍、論旨の曖昧さは決して手本となる文章とはいえない。 -
接続詞をつけることによって文章が明確化されること、筆者の意図と事実をより分けられること、話の順序をつけられること、など様々な利点があることが分かった。一方で、接続詞をつけることによって文章の重厚感が失われるという危険がある、と冒頭に記されていた。谷崎潤一郎は、本当に良い文章にとっては接続詞は不必要なものであると言った。たしかに接続詞は文章を薄くしてしまう傾向がある。しかし接続詞は文章の練度を表す指標になるし、分かりやすい文章を作る足がかりとなるのでこれを使わない手はない。その証拠として筆者である吉岡友治氏は冒頭の接続詞不要説を新聞のコラムを例に挙げながら否定している。このように、文章を扱うものとしては接続詞を軽視するわけにはいかないことは明らかであり、それを存分に活用するべきなのである。
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『文章力を磨く(応用編)』
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1187759 -
本書は「接続詞を理解することで、よりクリアな文章がかけるようになる」ことを目的とした文章術の本
「一瞬」は盛り過ぎだが、曖昧だったり、他と混同したりする接続詞をいろいろ比較して、理解を深めることができるよう内容であった
一方、自分の文章力が著者が説明するレベルに達していないことも痛感させられるものであった
そういう意味で例文などを熟読し、接続詞の使い方等を習得すべきなのだろう
しかし、本書で紹介する例文は、原発事故、放射能、リストラ、賃金低下など、とにかく政治的で、読んでいて閉口させられる
著者の政治的主張が読みたいわけではなく、文章力の勉強がしたいだけなのだが、残念ながらそうはなっていない
とにかくこの政治的主張が気持ち悪くて仕方がない
接続詞の説明としてはなかなかいい本なだけにもったいないが手元に置いておきたくないレベルで例文が気持ち悪いのでたぶん売る
読書メモから
・接続詞=特有の意味がある+前後の内容に対応する
・(小説の場合)特別に接続詞をつけなくても、話は勝手に流れていく
・接続詞の役割は道路標識、「どういう風に読まなければならないか」が表示されるので心構えができる
・ものごとを列挙という形で整理するには原則があります。それはMECEが成り立っていること。
・箇条書きは、たいてい別の書き方ができる
・変化の表現の基本は対比です
・理由「なぜなら」、説明「……のである」、例示「たとえば」の3点セットを使う
・論理的文章は一直線(スネーク)型の言い換えが基本である -
接続詞の使い方を工夫すれば論理が分かりやすくなる。
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接続詞に関する本を読んだ。文章の論理を組み立てるに当たり、根幹となるのが接続詞なので、用法を整理して理解しておこうと。とはいえ既知の内容が大半で、使い分けに筆者の主観も多いので、自分なりにチューニングするべきだとは思いました。
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