皮膚はいつもあなたを守ってる: 不安とストレスを軽くする「セルフタッチ」の力

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 72
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794225160

作品紹介・あらすじ

人と人との触れ合いが制限される今、孤独感やストレスを一人で抱え込んでいる人が増えている。
本書はそうした人たちに向け、身体心理学の視点から、自分の身体(皮膚)に直接働きかけるセルフタッチや
セルフマッサージなどの「セルフケア」を通して、疲れを癒やし、心と身体のバランスを取り戻し、
幸せに生きるための方法を提案する。

不安なときは顔を指先でトントン、疲れているときは全身に熱めのシャワー、
落ち込んでいるときはバタフライ・ハグ……。
不安やストレスを感じているとき、皮膚に優しい刺激を与えると、外を向いていた意識は、
瞬時に触れた皮膚の感覚に移動する。そして「自分はここにいたんだ」という事実を感じることになる。

自分の存在感を意識することは、自分の存在感を確たるものにしてくれることにつながる。
読みながら、一人でも十分に癒やし効果を得られることが実感でき、内側から元気になれる一冊。
不安を抱える多くの読者にとっての「救いの書」となる。


はじめに 
1章 人はみな「ひとり」から始まる
●触れ合いの制限で気づかされたもの 
●出会いの場で起こる原初的なコミュニケーション 
●同調圧力と身体の同調
●身体は今の心の状態を教えてくれる
●これからの時代に必要なセルフの力
2章 自分を愛するセルフタッチ
●境界としての皮膚の役割
●ストレスを感じたときにしている身だしなみ行動
●セルフタッチの効能
●自分に触れると何が起こるのか
●自分を愛するセルフタッチ
3章 あなたをストレスから守る皮膚の力
●葛藤する皮膚と心
●皮膚は脳のように刺激に応答している
●身体や皮膚を攻撃する病気
●心を映す皮膚感覚
●セルフタッチを用いたストレス解消法
4章 幸せはいつも皮膚から生まれる
●オキシトシンは自分で増やせる
●五感を刺激する
●自分をいたわり、思いやる
●動物との触れ合いの効果
●「人のため」は「自分のため」
●感謝の気持ちが自分を癒やす
あとがき

感想・レビュー・書評

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  • 凡例や研究例が多く紹介されていて理解しやすい。マイルドな刺激を与えることで神経伝達物質の分泌を促すこと、特定の香りや音楽が脳に与える効果などについて書かれていて、生活にも取り入れやすい。参考になった

  • セルフタッチの効果と具体的なやり方が紹介されています。
    不安、イライラ、落ち込み、疲れの対処法のひとつとして、日常の中で使っていくことを試してみようと思います。

  • 「ふれあい」つながり

  • イライラしている時、効果があるフォアヘッド(おでこ)タッビングのやり方
    ①どちらか一方の手の5本の指を広げて、自分のおでこに置く。
    ②5本の指で、一秒毎におでこを軽く叩く。
    ③10秒続ける。

  • 人と人との触れ合いというのはとても大切。

    しかし昨今のコロナ禍では人と人との距離が離れるばかりで触れ合いからは遠ざかるばかり。

    この本ではそんな状況に合わせてセルフケアを中心とした内容になっています。

    タッピングも紹介されておりますが、いまだに謎なのがなぜタッピングって効果があるんだろうということ。

    皮膚に関するテーマは好きなので面白かったです。

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著者プロフィール

山口 創(やまぐち・はじめ)
1967年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は健康心理学・身体心理学。桜美林大学教授。臨床発達心理士。タッチングの効果やオキシトシンについて研究している。著書に『手の治癒力』『皮膚はいつもあなたを守ってる』(以上、草思社)、『皮膚感覚の不思議』(講談社ブルーバックス)、『子供の「脳」は肌にある』(光文社新書)、『最良の身体を取り戻す』(さくら舎)など多数。

「2022年 『文庫 人は皮膚から癒される』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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