文庫 子どもの話にどんな返事をしてますか?: 親がこう答えれば、子どもは自分で考えはじめる (草思社文庫 ギ 1-1)
- 草思社 (2022年2月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794225641
作品紹介・あらすじ
親と子どもの関係に革命的変化をもたらしたと評された世界的ベストセラー。
・「どうしてそんなことをしたの?」と聞くのは意味がない。
・子どもの言うことには、隠れた意味がある。
・子どもは急かされると、ゆっくり時間をかける。
・脅したり口やかましく言うと、かえって事態は悪化する。
・子どもの気持ちをわかってやるだけで、問題行動は自然に改善する。
・批判や説教や罰は、子どもの怒りと恨みを買うだけ。
・子どもの感情は何であれ受け入れ、行動だけを規制しよう。
1章/親しみを生む親子の会話
2章/子どものためになるほめ方と怒り方
3章/この言い方が事態を悪化させる
4章/責任感を育てるために
5章/罰しないでしつける方法
6章/イライラしないで過ごすために
7章/ねたみと嫉妬にどう対応するか
8章/子どもの不安にどう対応するか
9章/性的な話題にどう答えるか
10章/思いやりのある話し方を学ぼう
エピローグ
感想・レビュー・書評
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子どもの行動や受け止め方を大人の論理で指摘したり評価するのではなく、ただただそうすることに至った気持ちを理解してやる。理解されたと思える安心感が何よりも大切。
その上で、危険にはハッキリ制限をかける。
ああ、これは言ってるしやっちゃってる...なるほど、そういうリスクがあるのか...
この言動はうすうすダメだな思ってたけど本当によくないんだな...
ということの連続。
実際、子の気持ちを汲む声かけに全力を注いでみると、全然反応が違う。
子どもが反抗していたわけではない。私が反抗させていたのだ。
今までの子育てやり直したい!と短絡的に思いそうになったけど、これから変えればいいんだよね。ゆっくりだとしても、少しずつ。
これは能力うんぬんじゃなく、学べば誰でもできる「スキル」なのだ。
テーマごとに小分けされているので、どこからでも読み始めやすく、やめやすい。
手に取りやすい場所に置いておいて、今後10年にわたって何度も読み返したい本。
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ペアレント・トレーニング や研修会で学んだことをふまえ、様子を見つめながら日々繰り返す娘とのやりとり。
そこでこうありたいと思う姿勢が実に適切な言葉でまとめられた良書。
子どもの感情の表出を認め、受けとめながらも好ましい行動(「いい子」になることではなく、子ども自身が気持ちよく生きていけるふるまい)へとつなげていく。
頭ではわかっていてもなかなか自分の言動を変えていくのは難しい。
いかに自分が親をはじめ、先生など指導する立場にあった大人のコピーをしてしまうことか!
その度にこの本を手に取ろう。 -
子育ては大変だけど、子だけでなく親も成長するチャンスでもあるんだな、と。
親としての自分と重ね合わせてみたり、子としての自分と重ね合わせたりしながら読んでいました。
子育てしている人、これから子育てする人は一読の価値ありです。