愛するということ: 「自分」を、そして「われわれ」を

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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794807434

作品紹介・あらすじ

「生き残る」のではなく、人間らしく「存在」するために。「私」を育てるということ、「われわれ」の内で自分に「なる」ということ、未来を育てるということ。現代フランス哲学書の市民的ベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 「ほんの少しの私の特異性」とは、私は私自身と一致しないということ、それゆえに私は集団にも適合しないということを示しています。あるグループに属しているかぎり、私はそのグループにおける特異な存在であり、その特異性こそがグループに他者性を供給するのです。(p140)

    悪とは何よりもまず、悪を告発するだけで思考しなくなることであり、「われわれ」というもの未来を憂えるような「われわれ」を「われわれ」が諦めてしまうこと、批判やあらたなものの創出、すなわち取り組んで闘うことを「われわれ」が放棄してしまうことなのです。(p156)

  • 志向を高度に画一化していくハイパーシンクロニゼーションが行き着く先は、よりどころを失った個が分裂して破滅的党派に向かっていくハイパーディアクロニゼーション。シンボル象徴とディアボル。

    自己を愛する本源的ナルシシズムの重要性――「私」を愛せない者は他人も愛せない。

    警句と示唆に満ちた哲学書。

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著者プロフィール

(Bernard Stiegler)
1952年生まれ。国際哲学コレージュ(Collège international de philosophie)のプログラム・ディレクター、コンピエーニュ工科大学教授を務めたのち、フランス国立図書館、国立視聴覚研究所(INA)副所長、音響・音楽研究所(IRCAM)所長、ポンピドゥー・センター文化開発部長を歴任。現在、リサーチ&イノベーション研究所(IRI)所長。文化資源のIT化国家プロジェクトの中核を担い、技術と人間との関係を根源的に問う、ポスト構造主義以後の代表的哲学者。本書『技術と時間』(現在第3巻まで刊行)はOpus Magnum(主著)とされる。『テレビのエコーグラフィー』(デリダとの共著、NTT出版)、『象徴の貧困1』『愛するということ』『現勢化』『偶有からの哲学』(以上、新評論)など、邦訳書も多数ある。

「2013年 『技術と時間 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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