悪循環と好循環: 互酬性の形/相手も同じことをするという条件で

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794808912

作品紹介・あらすじ

夕食後の皿洗いはどちらがするか、というカップル間の営み(互酬・贈与)からグローバルな市場での取引(等価交換)まで、「相手も同じことをするという条件」で何かを行うときには循環的関係が出現するが、たいていは悪循環で、私たちはその環の中に閉じ込められてしまう。著者アンスパックはM・モースの議論(贈与論)を発展させ、復讐をはじめ「相手も同じことをするという条件」でなされるさまざまな慣行や行為を取り上げて比較し、その相互関係をつきとめるという甚だ刺激的なやり方で議論を展開する。そして人にマイナスの影響を及ぼす循環的プロセスや因果関係をあらゆるところに見つけ出し、それが問題の根元であるとして、そこからいかにすれば抜け出し、悪循環を好循環に転換できるかを考察する。

著者プロフィール

Mark Rogin ANSPACK 1959年生まれ。ハーバード大学を優等(B. A. cum lauda)で卒業し、1991年にはスタンフォード大学で学位を得ている。現在はパリの理工科大学に設置されている応用認識論研究センター(CREA)の研究員。最近著作に『模倣されるエディプス』(2010)がある。

「2012年 『悪循環と好循環』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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