読書会の教室 本がつなげる新たな出会い 参加・開催・運営の方法

  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794972897

作品紹介・あらすじ

みんなで読むと こんなに楽しい!
大ブームの読書会。だけど、参加する勇気がない?
主催したい。でも、何をすればよいかわからない?
大丈夫! 話題の書店〈双子のライオン堂〉が教える
手とり足とりの決定版ガイドブック!

読書会に興味をもつ人のための決定版ガイドブック。
参加・開催・運営に関する実践的なノウハウに加えて、
有名読書会の主催者へのインタビュー、
実際の読書会の様子を書き起こしたドキュメント、
読書の達人との座談会など、
読書会の楽しみ方を全方位的にガイドします。

感想・レビュー・書評

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  • 参加している読書会で司会をするかもしれないので、念のために読んでみました。
    読書会に参加したい人と主催したい人のために書かれた本。とても優しいことばで書かれていて、本が好きで読書会が好きという気持ちで溢れています。

    参加者としての心得
    ・参加すると決めたら、どんな手段でもその日に課題の本を入手すること。
    ・当日までに全部読めなかったら、どこまで読めたか伝えておくこと。
    ・疑問や質問はメモしておくこと。
    ・当日、本の感想は何を話してもいい。
     好きだったセリフ、共感した一文、「苦手だった」「難しかった」など。
     小さな差異が大切だから、他の参加者とほぼ同じ感想でもOK。

    司会としての心得
    ・しっかり本を読んでおく。
    ・時間を守る。
    ・始まる前に雑談する。
    ・話者に耳を傾け、その他の人の表情を見て、話を振れるようにする。
    ・同じ人が話し過ぎているときなど、話題を変える。

    などなど、基本的だけれども大切なことが書かれています。

    読書会の様子を文章化したページもあって、読みたい本がまた増え、色々な読書会に参加してみたいな、と思いました。

    私が参加している読書会には色々な方が来られています。この本を読んで、ボランティアでやって下さっている代表の方に改めて「ありがとう」を言いたいです。
    私が司会をするかどうか、出来るかどうかわかりませんが、あまり構えずに楽しみたいと思います。

    • Tomoyukiさん
      こんにちは(^^)
      ボランティアの読書会って素敵ですねー。

      司会されるとしたら、がんばってくださいね!
      こんにちは(^^)
      ボランティアの読書会って素敵ですねー。

      司会されるとしたら、がんばってくださいね!
      2024/01/31
    • ゆうこさん
      Tomoyukiさん、こんにちは。いつもいいねしていただいてありがとうございます(^_^)

      コメントありがとうございます。
      司会をするかど...
      Tomoyukiさん、こんにちは。いつもいいねしていただいてありがとうございます(^_^)

      コメントありがとうございます。
      司会をするかどうかに拘らず、1ヶ月後の読書会に向けて備えようと思います。
      頑張り過ぎず、全力で楽しみます!
      2024/01/31
  • 数多くの読書会を開催してきた東京・赤坂の『双子のライオン堂書店』店主とライターの二人が、読書会への参加、運営のコツをまとめた本。

    本書は『本を読むことが目的になっている集まり』を「読書会」と位置づけ、前半は読書会に参加し楽しむための工夫、後半は読書会を自分で開くときの工夫について紹介している。実際に読書会を主宰している人へのインタビューや対談、紙上での読書会(課題本はフランツ・カフカの『変身』)なども掲載されており、読み応え抜群だ。

    前々から読書会に興味はあったのだが、参加しようと思いたったときにはコロナで行動が制限されていて、対面式の読書会にはいまだ参加できていない。オンラインの読書会には1、2度参加してみたものの、メンバーが手慣れた方ばっかりで、初めましての自分がどのような立ち位置でいればよいのかわからず、なんとなく徒労感を感じてしまった。次に読書会に参加するときにもう少し楽しくなればよいな、という気持ちで手に取った本書だが、参加よりも運営の方法に重きを置いている構成だったため、読み終えた後は参加するだけでなく、自分で開催したくなってしまった。

    読書会は、自分を含めた参加者が本を楽しむことが究極の目的であり、これが正解、という形式があるわけではない。できるだけ参加者に楽しんでもらうためにはある程度工夫が必要であるが、逆にいえば、工夫次第でさまざまなパターンの読書会を設定することができ、可能性は無限大である。
    本書の中で、書店に集合して各自がジャケ買いした本を紹介する、といった形式や、本のテーマに沿ったドレスコードを設ける、といった工夫が紹介されていたが、話が弾んで本の楽しみを倍増させてくれそうだ。

    本書は、これから読書会に参加したり運営したりする人のためのヒント集、といった感じで、ビジネス本のように押しつけがましくないので、非常に読みやすい。読書会に参加してみよう、自分で読書会を開いてみよう、と少しでも思ったことがある人には役立つ情報が満載でおすすめである。

    ちなみに、本書を読んでから、まずはやってみようということで、実際に読書会を開催することが決まってしまった。自分が楽しむことを忘れず、本を通じてコミュニケーションを図れたらよいな、と思っている。
    読書会は参加者が自分の好きな本を持ち寄る「持ち込み形式」で行う予定だが、私はここぞとばかりにアガサ・クリスティーの本をPRしたいともくろんでいる。

    • 111108さん
      b-matatabiさん、こんばんは。

      読書会、憧れと人見知りの私にはハードル高いとの両方の気持ちです。でも参加した人からお話は聞いてみた...
      b-matatabiさん、こんばんは。

      読書会、憧れと人見知りの私にはハードル高いとの両方の気持ちです。でも参加した人からお話は聞いてみたいです。

      「私はここぞとばかりにアガサ・クリスティーの本をPRしたいともくろんでいる。」の発言に嬉しくなりました♪
      b-matatabiさんの霜月蒼さんの攻略本のレビューから私もクリスティーにはまったので、ぜひ仲間を増やしてくださいね!
      2022/10/22
    • b-matatabiさん
      111108さん、コメントありがとうございます。
      クリスティー仲間を増やすべく、がんばります!

      そろそろ対面の読書会も開催されている...
      111108さん、コメントありがとうございます。
      クリスティー仲間を増やすべく、がんばります!

      そろそろ対面の読書会も開催されているようですが、
      私も恥ずかしくていまだ申し込めていません。
      (自身で開催するのはメンバーが知り合いのみ)
      でも、近いうちに勇気を振り絞って参加してみようと思います。
      その時は潜入ルポ?をレビューの流れで紹介しますね。
      2022/10/23
    • 111108さん
      b-matatabiさん、お返事ありがとうございます。

      クリスティー仲間、きっと増えますよ!
      潜入ルポ?楽しみにしてますね(笑)
      b-matatabiさん、お返事ありがとうございます。

      クリスティー仲間、きっと増えますよ!
      潜入ルポ?楽しみにしてますね(笑)
      2022/10/23
  • 新型コロナをきっかけに自分の時間ができて本を読むようになってから2年、あちこちの読書会にも何度か参加して、昨年8月には自分の勤める会社でも読書会を立ち上げた。どうやったら読書会を盛り上げることができるかノウハウが欲しくて、この本を手に取った。

    私が読書会を創設した目的は、本好きな人達が語らう場というよりも、優秀な若手を辞めさせないための施策だった。古臭い組織の中で苦しんでいる若者達に魅力的な場所を提供して、若手同士が繋がって欲しいと思っている。
    顔見知りの社員100名に声かけて、参加してくれる人は3割程度であり、リピーターになってくれる人はそのさらに3割程度である(つまり9%)。少数の常連メンバーに支えられ、月2回のペースで細々と続けているが、どうしたら参加者(特に初めて来る人)に満足してもらえるか日々悩んでいる。

    会の募集の仕方、会場の準備に加え、冒頭のアイスブレイク手法、話題の切り替え方、タイムマネジメント、参加者への話の振り方など、大事なエッセンスをこの本で学ぶことができた。初めて読書会に参加する人の心理的ハードルはとても高いことや、参加者に安心して楽しんでもらえるよう、きめ細やかに配慮する必要性を再認識した。ついつい、リピーターさんと内輪の会話になってしまいがちなので反省している。

    まだまだ自分はファシリテーション能力が低く、読書会を存続させることに必死で、余裕が無いんだなあと痛感した。やみくもに読書会の規模を拡大させるのではなく、まずは参加してくれる方々と丁寧に話して、アイディアを募りたいと思う。読書会後のアンケートも実施したい。

    • Manideさん
      シントラさん
      読書会を立ち上げたのはいいですね。
      9%もリピーターがいれば十分成功な気がします。

      うちの会社では「読みたい本制度」というの...
      シントラさん
      読書会を立ち上げたのはいいですね。
      9%もリピーターがいれば十分成功な気がします。

      うちの会社では「読みたい本制度」というのがあり、3ヶ月ごとに好きな本を応募して購入してもらえる制度があります。
      私は3ヶ月ごとに10冊程度購入してもらっていて、面白かったのを社内の人間に教えて、
      逆に他の社員から教えてもらったりして、
      楽しみながら社内交流とあわせて、知識を広めています。
      読書会とあわせて、読みたい本募集制度みたいなものも加えると、最高ですね。
      読書会の成長とあわせて、社員が辞めない体制づくりが確立できるといいですね。
      2022/06/01
    • Sintolaさん
      Manideさん
      コメントありがとうございます!
      リクエストした本を通して社員同士が学び合いながら繋がる仕組み、素晴らしいですね。意欲的な人...
      Manideさん
      コメントありがとうございます!
      リクエストした本を通して社員同士が学び合いながら繋がる仕組み、素晴らしいですね。意欲的な人が多ければ、選書の品質も保たれると思います。会社と従業員の信頼関係も良くなりそうです。
      2022/06/02
    • 2022/06/02
  • 双子のライオン堂 100年続けるために、今やっていること | 日経BOOKプラス(2022.12.20)
    https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/033000012/120200012/

    今週の本棚:『読書会の教室』=竹田信弥、田中佳祐・著 | 毎日新聞(2022/2/5有料記事)
    https://mainichi.jp/articles/20220205/ddm/015/070/009000c

    【GQ読書案内】1月に手に取りたい「本を読みたくなる本」3冊 | GQ JAPAN(2022年1月17日)
    https://www.gqjapan.jp/culture/article/20220117-gq-books-guide-january

    双子のライオン堂の店主・竹田信弥が、ライターの田中圭佑氏と共著『読書会の教室』をサイのマークの晶文社より本日12月21日に刊行いたします。 - 双子のライオン堂のプレスリリース
    https://www.value-press.com/pressrelease/287052

    読書会の教室 | 晶文社
    https://www.shobunsha.co.jp/?p=6832

  • 【内容紹介】
    みんなで読むと こんなに楽しい!
    大ブームの読書会。だけど、参加する勇気がない?主催したい。でも、何をすればよいかわからない?大丈夫!話題の書店〈双子のライオン堂〉が教える
    手とり足とりの決定版ガイドブック!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    私が考える「コロナウイルスによってもたらされた良いこと」の一つが、オンライン飲み会です。距離という壁を飛び越えて、オンラインで集まる文化が生まれたのは画期的と言えると思います。その中で、大学時代のサークル仲間で集まって始めたのが読書会です。「読書会」といってもそれほど堅苦しいものではなく、毎回お題を決めて、それに当てはまる本を紹介し合って…という形式のゆるーい会です。紹介される本も漫画がメインで、古典文学に精通しているメンバーもいません。
    読書会を始めて早2年が経ち、これからさらに楽しい会にするにはどうすればよいだろう?と考え、この本を手にしました。前半は主に読書会を運営する側のノウハウ、ファシリテーターとしての心構えなどがしっかり書かれている印象ですが、後半はタイトルそっちのけで読書愛溢れる座談会が展開されていきます笑

    個人的に一つ気になったのが、読書会におけるメンバー一人一人の「読書レベル」です。「どのような人にも門戸を開けることが重要」と説いていますが、参加する側の立場からすると「どこまで本に精通しているか」という点は非常に重要な要素だと思います。例えば、普段本を読まない人がいきなりドストエフスキーの話題を振られたらどう思うでしょうか。読書量は積み重ねです。例え「参加の仕方は人それぞれ」だったとしても、課題本以外の、タイトルすら聞いたことがない本の話で盛り上がられると、参加者自身も居心地が悪いし、主催者側もすごく気を遣うことになり、結果として楽しくない場になってしまうと思います。一方で、あまり本を読まない人のレベルに合わせると、それはそれで物足りない参加者が出てきてしまうとも思います。わからなければ興味を持って質問する、わかる人は補足解説をしてあげる、といった自然な気遣いがあることが、見ず知らずの人を集めて開催する読書会では特に重要だと思いました。

    ちなみに私が住んでいる町で読書会を探したところ、1件もヒットしませんでした。時間ができたら自分で立ち上げてみようかな。オンラインとオフライン、2つの読書会がある人生なんて楽しすぎると思います!

    • Manideさん
      ホン・ヨルドンさん、おはようございます

      フォローありがとうございます♪

      読書会、まったく知識がありませんが、素敵な取り組みですね。

      人...
      ホン・ヨルドンさん、おはようございます

      フォローありがとうございます♪

      読書会、まったく知識がありませんが、素敵な取り組みですね。

      人によって、好き嫌いが分かれそうなので、
      人の意見や考えを、プラスに捉えられる人たちが集まらないと、楽しい会にならなさそうですね。

      見ず知らずの人を集めての読書会というのが、どんな感じになるのか、まったく想像ができませんが、とても興味を持ちました。

      いろいろ大変な取り組みだと思いますが、
      他者の取り組みを参考にしたり、
      いろいろ考えることができるホンさんがいれば、
      望む方向に進んでいけそうですね ^_^
      2022/08/19
  • 読書会を始めたい・参加したいという人におすすめできる1冊。
    読書会についてインターネットで調べると運営方法や参加方法などたくさん出てきてなにを信じるか難しいけどこの本1冊読めばだいたいのことが網羅されている。

    会社や友人と読書会をする人はこれをまず読みましょう。

  • 去年の読書にまつわる個人的ビッグニュースは、一人じゃ絶対読めなかったトマ・ピケティ「21世紀の資本」を友人と一週間一章、四週間で読み切ったこと。面白がってくれる奇特な人がいたことと、リモートで時間決めて定期的に話せることが重なって、自分の本棚の積読キングの大著を読めたことは新しい読書体験でした。いつも読書は個人的体験で、読後の自分との対話、ということでブクログ使わせてもらっていますが、やっぱり違う人と同じ本の話をするのは、楽しい!と思います。なかなか付き合ってくれる人、いないけど…なので本書は広告で知ってすぐ読みました。この本が、知っている人と本の話をするだけじゃなくて、知らない人と本の話をするという自分にとって未体験の扉を開けてくれるきっかけになるといいな、と思いました。本書に出てくるハンナ・アーレントが「人間の条件」で触れているテーブルの話、とてもいい。「僕らはテーブルを介して結びつく。でもテーブルがあるから一定の距離は保たれる。テーブルは人びとを結びつけると同時に人びとを分離させている」テキストはテーブルようなもの。本の話をする、ってことの本質、感じました。読書会というサードプレイス、掘ってみたくなってます。と、いうことでブクログに読書会機能つけるのって、どうですかね?思いつきですが…

  • 著者の竹田さんの会も含め、数年かけていろいろな読書会に参加した。そのあとで自分にちょうどよい会を始めて3年が過ぎたところでもあり、振り返りのために読んでみた。「読書好きなひとたちのオフ会ではなくて読書会がしたい」という自分の動機のなかで、言語化されていなかった部分が書かれていた点は、ああそういうことだったかもしれない、と腑に落ちるところがありおもしろかった。

    読書会を主催したい、参加したいけれどはじめの一歩が踏み出せていないひとにとって、よい案内になると思う。

  • https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/16-e1clt62 読書会について、抜け漏れなく書かれています。参加すること、主催すること、その楽しみ、苦労なども少し。なかなか網羅的で、とりあえず読み終わると、誰かと本の話がしてみたくなります。 テクニック的なこともあるだろうけど、結局マインドなんだよなあと思う。何かに参加しよう、主催しよう、楽しもうという気持ちがあるから、読書会は盛り上がる。人が集まってくる。

  • 読書会を開きたいと盛り上がっている仲間でまわし読み中の本。
    スラムダンクを授業中にまわし読みしていたことが思い出されました。

    チェックポイント☟
    〇本にはだいたい「問い」と「答え」がある。
    問いを中心として読書会をする。
    〇小説の場合は感想を言い合う。
    〇言葉の泉である本について語り合うことで、それぞれの人となりが自然と浮き出てくる。
    〇学校で読書会をしたら色んな人と自然と仲良くなれたかも。

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著者プロフィール

東京生まれ。双子のライオン堂書店の店主。文芸誌『しししし』編集長。NPO法人ハッピーブックプロジェクト代表理事。著書に『めんどくさい本屋』(本の種出版)、共著に『これからの本屋』(書肆汽水域)、『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』(朝日出版社)、『街灯りとしての本屋』(雷鳥社)など。FM渋谷のラジオ「渋谷で読書会」メインパーソナリティ。好きな作家は、J.D.サリンジャー。趣味はラジオを聞くこと。

「2021年 『読書会の教室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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