はじめの一歩古文読解問題集 (駿台受験シリーズ)

著者 : 関谷浩

• 駿台文庫 (2003年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[キじばと。。さんの感想 · 2020年8月17日]

『古文解釈はじめの一歩』（駿台文庫）に準拠した問題集で、30題の読解問題が収録されています。

解説はかなりていねいに書かれているのですが、本文解説と設問に対する解説が分けられれておらず、本文の語釈のなかに設問の解説が埋め込まれています。実践的な問題の解き方を学びたいという読者にとっては、この点はすこしマイナス・ポイントに感じられるかもしれません。ただし本書は、あくまでも文法知識を駆使して古典の文章を正確に読み解くことを主眼とした本であり、問題の解き方自体に焦点をあてた本ではないので、個人的には大きな欠点ではないと考えます。本書で正攻法の学習をおこなったあと、他の問題集などでより実践的な問題の解き方に慣れるべきでしょう。