- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796406758
作品紹介・あらすじ
恵渡に幕府が開かれて約百年余り。第八代将軍を務める七條光彬は困惑していた。自分の妻となるべく西の都より輿入れをしてきた御台所との初の対面。現れた御台所は、息をのむほど美しく妖艶で、まさに大輪の華。だが、妻となるその麗人は-紫藤純皓と名乗る男だったのだ。その夜、初夜を迎える覚悟を決め、御台所を組み伏せたはずだった。だが、純皓の濃厚で蕩けそうな手練手管に初心な光彬はあっと言う間に陥落し、凶暴な雄で穿たれてしまい-!?
感想・レビュー・書評
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都一の公家から嫁いだ御台所×七代将軍の七番目の男子で八代目将軍
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最近犬祭りでお腹いっぱいになってたところで、そろそろ毛色の違ったものを…と希望してたらこんなものがww
小山田センセの表紙イラスト見て、どういうこと??と困惑。
「打掛を着た攻が将軍の受をガンガン攻めまくる話」だったんですね~
異色時代物、ていうか女装攻めのBL大奥でした。
時代物は設定や状況説明が煩雑で、なんちゃってだとさらに辻褄がひとつあわないだけでも萎えてしまいがちだけど、さすがは宮緒センセ。とても理路整然としてわかりやすくて、難なく読ませてくれました。
光彬は清廉潔白で将軍に相応しい人柄です。そんな彼の元へ政略結婚で嫁いできた麗しい美女が実は♂だった…というだけの花嫁ものかと思ったら、その花嫁がお殿様を押し倒してました。
純皓は迫力ある妖艶な美女ですが、光皓に対してとことん尽くしまくる一途さがあります。昼間は楚々としているくせに夜になると野獣に変身するギャップが萌えツボです。
なにしろ舞台が大奥なので、様々な思惑や陰謀が立ち込めていて、それがまたストーリーを盛り上げていて最後までスリリングな展開になっていました。
シリアスなんだけど、たまに襖の外で、みしぃっ、と扇子の折れる音がするのに笑わせてもらいました。
あと、「…お見事な初陣でございました、上様」の、この一言!これは時代劇だからこそwww最高。
小山田あみセンセのイラストが高レベルでした。萌えたし、楽しかったです。
門脇と咲のイラストにも笑いましたが、この二人の話は薄い本になるようですね~
気になります。