華は褥に咲き狂う (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
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本棚登録 : 112
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796406758

作品紹介・あらすじ

恵渡に幕府が開かれて約百年余り。第八代将軍を務める七條光彬は困惑していた。自分の妻となるべく西の都より輿入れをしてきた御台所との初の対面。現れた御台所は、息をのむほど美しく妖艶で、まさに大輪の華。だが、妻となるその麗人は-紫藤純皓と名乗る男だったのだ。その夜、初夜を迎える覚悟を決め、御台所を組み伏せたはずだった。だが、純皓の濃厚で蕩けそうな手練手管に初心な光彬はあっと言う間に陥落し、凶暴な雄で穿たれてしまい-!?

感想・レビュー・書評

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  • 犬じゃない宮緒先生の作品は初めて読んだかも?

    将軍の元へ嫁いできた御台所は男だった!という時代物ラブコメ。

    楚々と振る舞う御台所が夜は豹変するのが面白かった。
    妻なのに攻めを譲らないのが笑えます。

    攻めなのに乳首を見せて将軍を誘うのも
    男役と女役の境目があいまいでちょっといいです。

    受け将軍のお人好しさも結構好きでした。
    まっすぐな気性も意外と腕っぷしが強いところも好き。

    お話もシンプルに勧善懲悪で楽しかったです。

    それにしても宮緒先生の作品に出てくる女子はみんなしたたかですね。
    大奥の人々にしろ、やえにしろ、光彬が女が嫌になるのがわかりますw

    咲と小兵衛の小柄女装×筋肉の脇カプも気になりますね。

  • 都一の公家から嫁いだ御台所×七代将軍の七番目の男子で八代目将軍

  • 一口に言うと、引きこまれるように最後まで一気読みでした。
    面白かったのは面白かったのですが、私にはなかなか理解できにくい世界観でした。
    将軍と公家の子息という本来であれば交わらない二人の人生が交差する大元となったのが、女装した公家子息と将軍公子であった若君との初恋であった―つまり純愛が二人の恋の始まりだったという設定は、とても良かったと思います。
    実際の江戸時代を参考にした架空の「恵渡」時代という設定については、ちょっとコメントしようにも上手くできません。
    興味深く読ませて頂きましたが、今一つ、馴染めないものを感じたのが正直なところです。

  • ★3.5。上様、あっさり処女喪失(笑)貞淑な妻が閨では「男」になって奉仕という名のア◯ルせっくす…ってスゴイ萌える設定。ただ、「妻」の時の攻めがちょっと苦手。もう演じる必要あるのか?とはいえそのギャップに萌えるのですがね。
    たまに上様が積極的になる時はリバるかなと思いきや肩透かしでした(リバ苦手なんだけど)。上様はチェリーのまんまなのか…一回位はさせてあげたらどうだろう。喜んで童貞奪いそうなキャラだったんで。

  • 一目で生唾な小山田先生の表紙に内容は大奥…時代もの!!女装攻めに将軍様受けとはなんと!?惹かれる要素しかありません(笑)この作品。…素晴らしかったですぅ。難しい話は無く、醍醐味の愛憎劇もたっぷり魅せつつ、御台(攻め)の恐怖に震えるまでの『純情』またその想い(重い)を受け止め愛し抜く男前な将軍様!!天晴れ!!!あぁ、何より時代ものの言い回しとは何故こんなにもいやらしく淫らでソソるのでしょう… 大満足です。

  • 架空の江戸時代の話。将軍の正妻が実は男でした!!っていうファンタジーなんだけど、しっとりでしっぽりな雰囲気で正妻×将軍がいい!! ただ、漢字ばっかりで、攻めの名前が最後までルビなしだと読めなかった(笑) 特典冊子の節分小話も好き♡

  • 最近犬祭りでお腹いっぱいになってたところで、そろそろ毛色の違ったものを…と希望してたらこんなものがww
    小山田センセの表紙イラスト見て、どういうこと??と困惑。
    「打掛を着た攻が将軍の受をガンガン攻めまくる話」だったんですね~
    異色時代物、ていうか女装攻めのBL大奥でした。
    時代物は設定や状況説明が煩雑で、なんちゃってだとさらに辻褄がひとつあわないだけでも萎えてしまいがちだけど、さすがは宮緒センセ。とても理路整然としてわかりやすくて、難なく読ませてくれました。

    光彬は清廉潔白で将軍に相応しい人柄です。そんな彼の元へ政略結婚で嫁いできた麗しい美女が実は♂だった…というだけの花嫁ものかと思ったら、その花嫁がお殿様を押し倒してました。
    純皓は迫力ある妖艶な美女ですが、光皓に対してとことん尽くしまくる一途さがあります。昼間は楚々としているくせに夜になると野獣に変身するギャップが萌えツボです。

    なにしろ舞台が大奥なので、様々な思惑や陰謀が立ち込めていて、それがまたストーリーを盛り上げていて最後までスリリングな展開になっていました。
    シリアスなんだけど、たまに襖の外で、みしぃっ、と扇子の折れる音がするのに笑わせてもらいました。
    あと、「…お見事な初陣でございました、上様」の、この一言!これは時代劇だからこそwww最高。

    小山田あみセンセのイラストが高レベルでした。萌えたし、楽しかったです。
    門脇と咲のイラストにも笑いましたが、この二人の話は薄い本になるようですね~
    気になります。

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著者プロフィール

(みやお あおい) 2011年プラチナ文庫『堕つればもろとも』 (フランス書院)にてデビュー。以降、BL各社で活躍中。

「2016年 『シークレットクルーズは危機一髪 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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