高瀬舟/山椒大夫 朗読CD付 (海王社文庫)

著者 :
制作 : 鈴木 達央 
  • 海王社
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本棚登録 : 30
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796408783

作品紹介・あらすじ

罪人を遠島に送るために川を下る高瀬舟。弟を殺した喜助という男が乗せられた。護送役の同心・羽田庄兵衛は、男の晴れやかな顔を不審に思い、訳を尋ねると喜助は事件の悲しい内幕を語り始める-。表題作ほか、犠牲の意味を問う「山椒大夫」、細川家の「阿部茶事談」などの資料をもとに書かれた「阿部一族」など、選りすぐりの短編集。声優・鈴木達央が紡ぐ「高瀬舟」名場面抜粋の朗読CDを封入。

感想・レビュー・書評

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  • 朗読は素敵だった。文章が長くないので、物語の殆どが聴ける。
    「高瀬舟」足るを知る、という事。
    「山椒大夫」奥方のあまりの世間知らずぶりにびっくりする。これから行く旅路の距離もお財布をただ預けてしまう油断ぶり、子供たちと大人が分けられて船に乗せられた事。なんとも不甲斐ない。
    「阿部一族」侍は死に場所を探すばかりなの?
    お殿様が死んで、その周りの人達がどんどこ死んでいく。殉死18名も凄いが、生き残った方への言われ方も酷い。なんて勿体ない!この同調圧力というか、個の人権意識の薄さが異常。私には理解できなかった。

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著者プロフィール

森鷗外(1862~1922)
小説家、評論家、翻訳家、陸軍軍医。本名は森林太郎。明治中期から大正期にかけて活躍し、近代日本文学において、夏目漱石とともに双璧を成す。代表作は『舞姫』『雁』『阿部一族』など。『高瀬舟』は今も教科書で親しまれている後期の傑作で、そのテーマ性は現在に通じている。『最後の一句』『山椒大夫』も歴史に取材しながら、近代小説の相貌を持つ。

「2022年 『大活字本 高瀬舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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