砂漠の王と偽りの未亡人 (ガッシュ文庫)

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  • 海王社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796412544

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。
    アマゾンでたまたま発売前に見つけ、内容もカバー表紙もまったく判らないまま、タイトルだけに惹かれて予約購入しました。

    まず表紙が素晴らしい!
    私的には、このタイトルがあまりにも強烈すぎました。届いた本の表紙はまさにタイトルのイメージを具現していて、
    -これから、どんな物語りが始まるんだろう。
     と、読み手の興味と期待を嫌が上にも高めてくれます。

    内容としては、BLではよくあるアラブもの、砂漠のシークもの。双子の奔放な弟がアラブの王弟と恋に落ち、結婚の約束までしながらも事故死。
    兄の月也は弟が王子から貰った指輪を返しに、砂漠の国まで向かいます。そこで出逢ったのが亡き弟が愛した王子の兄である国王でした。
    亡くなったのが弟だとは言い出せず、月也はなりゆきで「亡くなった弟」ということになり、、、

    この物語りでの「未亡人」という設定は独特のものです。単なる夫を亡くした妻という意味あいだけではありません。
    それはご覧頂いてのお楽しみ? ということで、、
    主役の二人の純愛は読んでいて、読後感もよく、タイトルの未亡人というのが先ほども書きましたように、単なる呼び名だけではないというところもポイントです。
    ただ、何となく全体的にもう少し掘り下げて描いて欲しい、、、という感じが終始ありました。
    もしかしたら、私だけなのかもしれないですが。
    それにしても、小説作品のタイトルって、これだけ読者に影響を及ぼすものなのかと、とても良い勉強になりました。
    だとしても、タイトルだけ強烈でも、中身がなければ読む人は最後までついてきてくれないのが現実です。
    楽しんで最後まで読めたのは、やはり、作者さんの力量ですよね。

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著者プロフィール

初単行本は1993年『天にとどく樹』(白泉社・花丸ノベルズ)。
(同書は海王社・ガッシュ文庫で復刊されている)
代表作は『石黒和臣氏』シリーズ(白泉社・花丸文庫)、
『神官』シリーズ(海王社・ガッシュ文庫)など。
シリアスからダークエロス、ギャグなど、その作風は幅広い。
個性豊かで印象的なキャラクターと、ドラマチックな物語展開が魅力。
シリーズ化した作品多数。

「2013年 『アイラ ~許されぬ想い~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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