面白かったです。
アマゾンでたまたま発売前に見つけ、内容もカバー表紙もまったく判らないまま、タイトルだけに惹かれて予約購入しました。
まず表紙が素晴らしい!
私的には、このタイトルがあまりにも強烈すぎました。届いた本の表紙はまさにタイトルのイメージを具現していて、
-これから、どんな物語りが始まるんだろう。
と、読み手の興味と期待を嫌が上にも高めてくれます。
内容としては、BLではよくあるアラブもの、砂漠のシークもの。双子の奔放な弟がアラブの王弟と恋に落ち、結婚の約束までしながらも事故死。
兄の月也は弟が王子から貰った指輪を返しに、砂漠の国まで向かいます。そこで出逢ったのが亡き弟が愛した王子の兄である国王でした。
亡くなったのが弟だとは言い出せず、月也はなりゆきで「亡くなった弟」ということになり、、、
この物語りでの「未亡人」という設定は独特のものです。単なる夫を亡くした妻という意味あいだけではありません。
それはご覧頂いてのお楽しみ? ということで、、
主役の二人の純愛は読んでいて、読後感もよく、タイトルの未亡人というのが先ほども書きましたように、単なる呼び名だけではないというところもポイントです。
ただ、何となく全体的にもう少し掘り下げて描いて欲しい、、、という感じが終始ありました。
もしかしたら、私だけなのかもしれないですが。
それにしても、小説作品のタイトルって、これだけ読者に影響を及ぼすものなのかと、とても良い勉強になりました。
だとしても、タイトルだけ強烈でも、中身がなければ読む人は最後までついてきてくれないのが現実です。
楽しんで最後まで読めたのは、やはり、作者さんの力量ですよね。