新訳ファニー・ヒル (宝島社文庫)

著者 : ジョン・クレランド 及川寛平

• 宝島社 (2005年9月26日発売)

感想・レビュー・書評

[Sarahさんの感想 · 2016年12月8日]

読書日:2016年12月7日-8日
Original title:Fanny Hill:Memoiers of a Woman of Pleasure.
Author:John Cleland.

"捲るめく甘美の世界へようこそ…"

この様な文言が似合う小説だと感じました。

そして、非常にeroticismです…。
eroticismの度合いは"究極"ではないでしょうか…。

U.S.の田舎育ちの純真な少女Fannyが、天然痘で両親を亡くし、大都会Londonで性の喜びを知ります。
しかし表現方法がとても独特です。女性同士の愛し方や鞭による拷問等々……。

それから、この作品は約270年前に発刊直後発禁処分になりますが水面下では人気が高まったそうです。
この人気の原因は最後の最後でFunnyが愛しいCharlesと再会出来た事にあると思います。
愛し方の表現は物凄いですが、この小説には純真な愛が込められています。