対話で心をケアするスペシャリスト《精神対話士》の 人の話を「聴く」技術

制作 : メンタルケア協会 
  • 宝島社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796654531

感想・レビュー・書評

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  • たとえ話し手の抱える問題が、自分が抱える問題と同じでも、その問題に対する感じ方は人それぞれ違うと心得ておくべき。1つの感情を互いに同じ視線で見つめる作業を通して、心と心が通い合う対話が築かれる。
    辛い体験や、デリケートな話題の時は、微妙なニュアンスの違いも気になるもので、言葉の意味を明確にしたいとき以外は、素直にキーワードを復唱する。
    相手が話の核心に触れるような話題を切り出したときは、意図的に復唱するようにする。というのも、思い話を相手がしようとしたのは、あなたなら聞いてくれると思ったからである。相槌ではなく質問で返してしまうと、責めているような印象を持ったメッセージになってしまう。
    自分の思考フレームをはずして、先入観のない目で、相手の心を見てみる。「でも」「しかし」と言いたくなったら、その言葉を一度飲み込んで、とりあえず相手の話に傾聴してみる。
    交渉というのは、いかに自分の意見を押し通すかという戦略だけではなく、いかに相手の気持ちを受け止めるかという視点も必要。
    自身がない人に自信を持たせる方法の一つとして、相手が得意なことや熟知していることを話してもらう行為は経験的に試す価値がある。
    教えを請うということは、相手の尊厳を認める行為である。対話では効果を発揮する。
    人は悩みがあるときは喋り方がゆっくりになる。
    体験談というのは特別な感情を伴いやすく、何度語っても話し手は感情が伝えきれなくて欲求不満が残っている場合が多い。
    前置きが長い話、内容が矛盾している話、現実性も具体性もない話、歯切れが悪かったり、持って回った言い方など、核心に近づいては遠ざかるような話を始めたとき、語りたくても語れないホンネがある。

  • とても良い本だと思います。精神的に参ってる方には‼️

  • ちょっと、この本は何度も読み返す必要がありそうだ。
    内容はベストセラーになってもいいくらいだと
    思うのだけれども。

  • カウンセラーやコーチなど、人の心によりそった傾聴を学べる本。

  • 学んだ点:主に一対一のコミュニケーションを想定した内容。
    ①安易な理解を示すのは話し手の信頼を失う
    ②キーワードをさりげなく復唱すると、自然に相手に話してもらえるように促すことが出来る
    ③同意できない話でも共感はできる
    実践
    ①確認のための復唱を行う。マーケMTGの際には議事録の合意事項と宿題の確認を必ず行う。
    ②MTG中わからないことがあり、かつ質問よろしいでしょうか?と切り出せない時に1回のみキーワードの復唱で疑問があること、本質を理解していないことをアピールする。(望ましいのはしっかりと質問して理解することなので、テクニックの1つとして覚えておく)
    ③ファシリテーションの際に無理矢理に自分の意見が一番であると主張するのではなく、相手の手段も認める。具体的にはオフィスグリコに対してコンビニという案が出てきたら比較を用いて否定は行わない。

  • #book 買ってから半年以上積読してたけど、ようやく読みました。『話を聴くときには、自分の考えを出す前に、まず話し相手の気持ちをいかに受け止められるか。』全てはここに集約されると思います。人間関係が上手くいく人は自然とこういう対応ができているのだろうな。内容がやや冗長な部分もあり☆4にしましたが、実践してみたいと思わせられる内容がいくつかありました。

  • 精神対話士の立場から「人の話く聴く」ことについて、あらゆるシチュエーション、ケースで、活用できる事例を含め、書かれてあります。人との対話はプライベートでも仕事でも必須です。この本には、大変わかりやすく心理学やカウセリングの技法も取り入れ、説明をしてくれています。すごく読みやすく良書です。

  • 対話は相手の感情情報を読み取りながら、相手の感情に寄り添うこと。無理に自分の経験を絡めてアドバイスする必要はないと思うと楽になった。

  • 「精神対話士」って資格をご存知ですか?
    私は去年か一昨年くらい、何かの雑誌でこの資格を持ってる方の特集を
    読んで初めて知りました
    その「精神対話士」の認定・派遣をしているのがメンタル協会
    この本はその協会が発行しているものです

    「聴く技術」とかってきくと「それはスキルなの?テクニックなの?」って
    ちょっと拒否反応を示してしまう人もいるかも知れない
    私もこういった本を読む前はそうだったから・・・
    だけど、読み終わるといかに自分が人の話を聴いていなかったかが分かる
    「聴く」じゃなく「聞く」
    「聞く」ことすらしないで「聞き流し」なんてこともしばしば・・・

    自分も含めてそうだけど、みんな「聴いてくれる人」に心を許す
    聴いてくれない人を信用したりできないし、友達になりたいとは思えない
    カウンセラーの端くれとして、まだまだまだまだまだまだ
    「まだ」がずっと続くくらいに「聴けてない人」な私なんだけど
    いつか、私が聴く事で相手の人が勇気を持てて、一歩でも前進できるような
    そんなカウンセラーになりたいな・・・(かなりな理想だな・・・)

  • 目新しい話は特になし。

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