- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796656788
感想・レビュー・書評
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ぱらぱらと再読。
「ヘルタースケルター」、岡崎京子の漫画のタイトルと同じことに今気がついた。
意味は混乱・狼狽・しっちゃかめっちゃかな様子ということらしい。
川村カオリは、まだ若いころショートカットで革ジャンを着て堀の深い顔でZOOを歌っていた印象が強い。
ボーイッシュでカッコよかった。
やっていたことはしっちゃかめっちゃかで、マズイとこもいろいろあってけしって誉められたものではないし、思想もしっかりと持っているが柔軟性に欠けているところもある、斜に構え方がすさまじい、でも、そこも彼女の魅力的な部分だと思う。
彼女は乳癌で亡くなっていて、彼女のお母さんも乳癌だったという。
川村カオリの乳房切除後の写真が載っているのだが結構衝撃的だ。
先日、アンジェリーナ・ジョリーが乳癌予防のため乳房を切除して話題となった。
彼女もお母さんを乳癌で亡くしていて、乳癌は遺伝子が原因である確率が高いという。
そのための手術だったそうだ。
実際には遺伝子検査の費用が高く一般にはまだ普及しないであろうし、手術自体への抵抗も多数あるのではないだろうか。
いまは乳がん検診も市町村でサポートしてくれ早期発見に努めいるようである。
私はがん検診に対してすべて肯定的ではないのだけれど、不安があった場合はそれを利用することがいちばん身近な対象法なのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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歌手としてデビューした時は辻仁成も関係していたらしい。
実際に歌っている姿は観た記憶がないので、Youtubeで確認。
2005年に発売された本の文庫化が2007年で、ご本人は癌の再発のため2009年の7月に他界されている。
歌手デビューまでの話、ハーフとしていじめられた経験、ロシアの状況等、波乱万丈の人生だったのだなぁと思う。 -
川村かおりの自伝的本。<br>両親の結婚から、一度目のデビューに至った経緯から現在の乳癌の手術とかまで書いてあって興味深い。<br>川村かおりはは、3回デビューしてんだけど、私は二度目の時期が一番好きなんだけど、どうも二度目の時期がこれまでの彼女の人生の中でも最もひどい時期らしいっすね・・・。あらら。あんなに前向きな生きる力強さを歌ってた影にはそんな私生活が・・・!<br>とかってことも明かされてます。彼女が結婚した時はフツーにガッカリショックを受けたんですが、やっぱりこの本を読んでると、結婚して、というか子供生んで随分変わったんだな〜というのもよく分かる。良くも悪しくも女は子供生むと「母」になる人多いよね。<br>もともと彼女のこと知ってて、ファンなんで冷静な評価ってのは出来ないんだけど、いじめについてとか、乳癌および左胸取っちゃった後の写真が載ってたりとか、興味深いことがいろいろ出てくる、と思う。あとなんか、頑張ればどうとでも人生は切り開ける?芸能人、とかミュージシャンっていう特殊な人じゃなくって、どっかその辺に(高円寺に!)いそう、って感じ。<br>芸能界で、芸能プロダクションが作り出そうとするイメージと自分の求める姿との違いで悩むあたりとかも、感慨深いものが・・・。アントワープが解散しちゃったことも仕方ないことだったのかな〜とか。<br>そんでもっとしょーもないとこでは、彼女がこの本の中で言及してる人のうち3人が現堂本兄弟メンバーだヨ!不思議な番組だな、堂本兄弟。と今さらしみじみ思った(笑)<br>私が川村かおりとキンキキッズが好きなのは割と真っ正直な路線を進んでるのかも知れんな。ふむふむ。
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カリスマ的ロック・シンガーの自伝。ハーフということによる差別といじめ、音楽業界での軋轢、夫との確執、そして乳癌による片胸の摘出という過酷な運命。それでも彼女は歌い続ける。