- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796667777
作品紹介・あらすじ
大統領がテロ組織に拉致監禁されるという大事件がアメリカで発生していたものの-日本の高校生たちにとって、それは遠い国の出来事だった。それよりも、もっと重要なことがある。例えば、校舎の屋上でスケッチをすることだとか。美術の課題のため、屋上にのぼった高校二年生の辻尾アカネ。そこで、リーゼント頭の不良・国重嘉人や、願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、自殺願望を持つ平原啓太と知り合う。屋上への愛情が共通しているということから、国重の強引な提案で"屋上部"を結成することになった四人。屋上の平和を守るため、通行人を襲う罰神様騒動、陸上部のマドンナ・ストーカー事件、殺し屋との遭遇などに巻き込まれることになる。それらはすべて、ひとつの事件に繋がっていた!『このミステリーがすごい!』大賞第7回大賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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初めて読んだ時に私の琴線に触れ、それから時間を空けては何度か再読しています。
物語は高校二年生の辻尾アカネが主人公。ある日学校の屋上に行き、そこで、不良の国重、屋上から想いを寄せる人を観察している沢木、自殺願望がある平原と出会い、4人で屋上部を結成。
それから各々の抱える問題を持ち寄り、みんなで解決することに。殺し屋探し、拳銃の持ち主探し、都市伝説騒動、弟を傷つけた犯人探しetc 。関わりのないと思われる点が、終盤に向け線へと繋がっていきます。
キャラクターが魅力的です。随所にユーモアも散りばめられていて、クスッとする場面が多いです。ミステリーとしても、終盤にかけて伏線が回収されていく所が面白いです。高校生の物語なので、恋愛要素もあり最後はキュンとして終わる所もこの物語の好きな場面です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
屋上部は最強高校生の集まり。
「偶然からは逃げられねえ」
「不思議な縁ですね」
「まさか、というのは意外と起こりがちなものだ」
ごちゃっとした伏線が、終盤回収されていくのは気持ちが良かったです。
『考えろ』普段の様々な局面で何を選択していくか、高校生の勇気を前に私も頑張りたいと良いきっかけとなりました。 -
前半はおもしろく読めた。
後半は何か違う? -
どこかで読んだような、遊んだことのあるゲームのような、ありがち、だけれどそれらが綺麗にまとまっている。
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市の図書館でおすすめとデカデカとかかれていたので借りてみた...最初の五ページは我慢して読んでましたが、えっ。なんかおかしい。初めて読もうと思った本を断念...ごめんなさい。
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話の重要なピークが全て偶然で乗り切っており、全く面白みに欠ける展開だった。一応完読はしたが、「また偶然かまた偶然か」の繰り返しで本当に読むのがつらかった。
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読む前は、小さな力が、大きな力へと思ってましたが
ミサイルは繋ぎのネタで、身近なことをコツコツ解決ですね
高校生の設定は、無理がありすぎるような気がします、強すぎます
期間をかけて読んでたので、絡み合っていく面白みが半減してしまった
一気読みした方が良かった -
普通の女子高生、アカネ。喧嘩最強の不良、国重。寡黙なる観察者、沢木。イケメンの自殺願望者、平原。ある日、四人は屋上部を立ち上げる。アメリカのテロリストが東京にミサイルを撃ちこもうとする最中、彼らはただ自分たちの屋上の平和を守るために様々な事件に立ち向かう。そしてやがて彼らはひとつの真実に辿り着く――第7回『このミス』大賞受賞作。
様々な出来事がひとつにつながっていく様は伊坂幸太郎や三谷幸喜を彷彿とさせる。個人的に好きなのは「背景」の使い方。ただの高校生である彼らの周辺で起こる事件とテロリストやミサイルという国家的危機を対照的に描くことで、逆に前者にリアリティを持たせ、後者をテレビの中の出来事のように描く。話のテンポも良くて、割と読みやすい青春ミステリーでした。『謎解きディナー』よりもオススメ。
あ、あと余談ですが、アカネは好きなタイプ。 -
第7回「このミステリーがすごい!」の大賞作品。
屋上部の高校生4人が、テロリストやミサイル攻撃とは関係なく自分たちの懸案事項を解決すべく行動するが、そこから事件に巻き込まれていく。
高校生の純粋さと若さで立ち向かっていくのが面白いが、危険極まりない。
自分たちだけでは解決できないよ、と危険な場面になると助言したくなる。
ちょっと上手く繋がりすぎ、という感もあるが、ハラハラドキドキしながら読んだ。
ミサイルが飛んでくるってところが現在の防衛力に関する話題と私の中ではタイムリーな内容となった。しかし、この話に登場する首相はミサイルが発射される前に攻撃しろとは言っていない、逃げろと言っている。私はこちらの首相を支持したい。 -
伏線回収の連続。読みやすいし、面白かった。読み返さんと、そんなことあったっけ?ってレベルの細かいことまで回収されてて、もう一回読んだらもっと面白いんやろうな。