コーリング 闇からの声 (宝島社文庫 C や 1-3)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796670296

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  • アパート内の浴室で、顔も体も溶けた状態で発見された遺体の女性。部屋の片付けを依頼された特殊清掃業者の主人公コンビは遺品の片付けがてら、故人の生前の繋がりを辿ろうとするがSNSから得られた彼女の情報はまるで別人のような話だった…

    「パーフェクト・プラン」をだいぶ前に読んだ記憶があるな、くらいの、読書二作目。
    主人公2人の仕事、バックボーン、キャラクター、などが序盤できちんと描かれていてストンと世界観が理解できるあたりの構成と描写力に好感触。
    話も、主人公チームの冒険譚的部分有り、良い意味での二転三転有りで練られていて良かった。
    この設定でシリーズモノ化して欲しいくらい。

    文庫最後の解説を読んで、作者が元々ホラー系小説にも造詣の深いところがある人だと知って、納得の出来。

  • 読みやすく久しぶりに3日で読み終わった。内容は最後になると重いのだが主人公たちのノリが軽く重く感じない。この本でも女性の美による執念は凄いと感じた。そこから間違えると憎悪や妬みにつながるのか…また、実際にある病気と事柄に絶句した本である。人間って闇になるとどんな事でも出来てしまうのだろと思う本である。

  • スタートはホラーぽく真ん中はミステリー、最後は混ぜこぜ。中々面白い小説でしたが、ミステリーが余りにもリアルから離れて行くと作品をよんでてシラケていく。だからあまりこのタイプの小説は好きには慣れない。

  • 特殊清掃を生業とする主人公が、ある若い女性の清掃現場で霊を感じるところから、物語は始まる。
    誰でも孤独死をする可能性がある現代。
    10年ほど前に刊行された作品なので、所々ネットのコミュニティはmixiを彷彿させるなど懐かしいなと思う面もありつつ。また狂牛病なども、そのころ社会を不安にさせてた病。今私たちはまだ牛肉を食べているし、コラーゲンやプラセンタ、美容への追求はつきない。
    プラセンタが胎盤抽出物だとは知らなかった…それが何からできているのかに対して私たちはとても無頓着なのだと思わずにいられなかった。
    人は皆一人では生きられない生き物なのだと感じる小説。

  • 夏にピッタリのホラー
    このミス大賞作家の作品。

    狂牛病のニュースがあって思いついたっぽい。
    参考文献に狂牛病関連はなかったし、発行は2007年。作中で2004年に日本人初の発症者が死亡ってあるし。

    主人公二人と沙莉菜にペニノの続編読んでみたい。

  • 未読になってたけど、確か読んだはず

  • 特殊清掃の人が探偵をする話
    残酷な、グロいシーンが多い推理小説。
    グロい以外はありがち?

  • 初っ端から衝撃的な場面が出てきます。
    スプラッタとはまたちょっと違うんですが、
    想像するだに恐ろしい・・・。
    話は自殺かと思われた女性の死の真相を追うというものですが、
    一味違う点もあります。
    それは、主役の純也の職業が特殊清掃、
    それも主に事件や自殺で人が亡くなった現場の清掃だという事と、
    霊感(?)が強くそういった存在とよく出くわすという事です。
    それ故やむにやまれず死者について調べ始めます。
    SNSでのつながりや、
    都会にいて人に囲まれていても感じる孤独感とか、
    今更特に目新しいものではないかもしれませんが、
    孤児の純也というフィルターを通して語られることで、
    話に深みが出てくるようでした。
    同じ施設出身の零と会社を立ち上げ、協力しながら、
    兄弟のように寄り添って生きる2人にはちょっとほっとします。
    最後にある意味衝撃の事実があって、
    登場人物と共に私も「ひゃーーーーっ!!」と悲鳴を上げそうでした。
    背筋がちょっと寒くなります。

  • 「このミステリーがすごい」大賞をいつぞや受賞したらしいが
    そんなの知らなくて、表紙の山本タカトさんの絵が良いから
    買ってみたのだが……

    特殊清掃員が風呂場で溶けた女性遺体を処置するが
    どうやら自殺じゃなく他殺かも?との疑念を抱き独自捜査を
    するというお話。

  • 死者の声が聞こえる特殊清掃員が,孤独死した女性の謎を解く話。
    女の執念は恐ろしい・・・

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