読解力を劇的に伸ばす 大人の「思考ノート」のつくり方

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796676595

感想・レビュー・書評

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  • 元立命館小学校校長先生の本。
    昔テレビで、「辞書引き学習法」を見たことがあったのを、この本を見て思い出した。

    「辞書引き学習法」・・・小学生に国語辞典を与えて、あらゆる場面で辞書を引き、付箋を使って「自ら調べて考える」教育。

    日本の子供の基礎学力、特に読解力が低下しているらしいけど、子供ができた今、「辞書引き学習法」に興味深深です。

    インターネットで検索して簡単に済ませてしまうと、これからさらに読解力は低下するんだろうなと思う。情報は多いが、偏った、間違った情報をピックアップして信じてしまったり、コピペしてレポート仕上げたり。そんなことが今後ますます増える気がする。石垣市の市長が、小田原市長の施政方針演説を丸々パクってニュースになっていたけど、それと同じことが、子供の自由研究、レポート作成などでも起きているんだろうなって思う。さらに、パクった情報の信憑性が不確かだったら目もあてられない。出産、育児情報もそうだけど、情報提供者はどこからその情報を手に入れてきたのか?読んでて疑問に思うことがよくあるし、それを鵜呑みにしている読者も多いと思う。ニュースも然り。「確かに近年、少年犯罪は増加傾向にあるが、1960年代は今の3倍少年犯罪があった」という事実情報がそれを象徴している。

    著者が「読解リテラシー」を育てる方法として提案している「辞書引き学習法」「はてな帳」を、大人向けに提案しているのが「思考ノート」

    ここで提案されているように、日常の疑問を1日3つ、「はてな帳」につけて、調べるというのは、まず実践しない(そんな暇ない。。)というのが第一感想だった。国語力アップを大人になってからみこむのはよほど本人の向上心がないと難しいと思う。

    でも子供に対しては有効だと感じた。

    夫もたしかそんなこと言ってたけど、息子には、"自ら調べて考える"子になって欲しいな。

    【その他メモ】

    ・愛読書自体をノートにして(←目から鱗!)その本のテーマに関する情報を一元化する。

    ・読解力とは、自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力である(PISA)

    ・必要な情報は客観的な情報でなければならないそれを得るためには「批判的リテラシー」を持つ

    ・ひとつの、目の前にある情報だけにとらわれない

  • PISA型読解力の付け方

  • 20150711 読ノ完了
    はてなメモ、はてな帳からなんでも情報を詰め込んだ思考ノートを作って効果的に社会に参加する。

  • 読解力とは自らの目標をあ達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力である。
    必要な情報とは客観的な情報。をれを得るためには、そうでないかもしれない、この情報は正しくないかもしれないという日宇半的リテラシーを持つこと。
    世界標準の読解力は、様々な考え方や背景となる知識を踏まえて読み解くため、正しい答えが一つになることはない。
    大切なのは与えられた情報に満足することなく自ら進んで情報を選択し、獲得する主体的な姿勢を持つこと。

  • 資格試験合格の為、より多くの文書を早く理解する為に読んだ。しかし、自分の考えていた「読解力」は狭い考え方だったということがわかった。文章を読み取る力は「読解力」のほんの一部でしかないということのようだ。
    ○重要事項
    ①読解力とは、自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力である。
    (PISAが掲げている読解力の定義)
    PISA:世界のスタンダードな学力基準となる調査
    ②テキストを読解するにあたって、そこに記されている文字や映像だけではなく、背後にある「目に見えない情報」を読むことも、読みを深めるためには必要である。
    ③「?」をもとに情報を集め、一元化する。
    辞書・辞典からの情報
    外部の人的情報リソースからの情報
    インターネットからの情報
    書籍からの情報
    を要約・キーワード選択により整理し、「思考ノート」に集める。
    *法律文書を早く理解するためにはあまり使えなかったが、自分が苦手としていた部分を補たため、今後においてはとても役に立つ内容だと思った。

  • 辞書引きの大切さ
    ❓ノート

  • 著者が小学校教諭時代に始めた、国語辞典に付箋を貼ること、「はてな帳」を書くことなどの実践を、大人のためにも応用した内容。

  • ノウハウ系の本。
    結果を出す人はノートに何を書いているのかと似ているところがある。

    何に興味をもち、どう考え、自分の意見に生成するか、情報に流されないための方法のような感じ。

    情報といえるすべてのモノに対して、疑問をもち、複眼的にみていくために活用するノート術と言ってもいいかもしれない。

  • 情報を集めてノートにまとめるやり方がのっている。

  • 継続は力なり。

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著者プロフィール

1965年生まれ。愛知教育大学卒業、名古屋大学大学院博士後期課程修了。博士(教育学)。立命館小学校校長を経て、現在は中部大学教授。NPO法人こども・ことば研究所理事長、元ロンドン大学東洋アフリカ研究学院客員研究員など複数の役職を務める。「辞書引き学習法」を開発・提唱し、自らすすんで学ぶ力の大切さを主張している。

「2023年 『語彙力1600 コンパクト版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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