- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796677011
作品紹介・あらすじ
世界は旧約を知らずして語れない。都市文明発祥の地で繰り広げられるドラマを、映像時代の先駆者、ドレが完全視覚化。複雑な旧約の世界を時間軸に沿って再編した名著、普及版で登場。
感想・レビュー・書評
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・アビメレクは、絶命する直前、死因が、女が投げた石であると語り継がれるのを避けるため、側近を呼び、剣で止めを刺させた。
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まず本書の魅力として本文内に1:1といった章と節の表記はなく、旧約聖書の内容をあたかも現代小説を読んでるかの如く簡単に読み進めてしまえるほどの優しい文体に仕上がっているところです。
また原則的には1ページでストーリーに区切りができており文章が次のページに飛ぶということがないので、例えば少し時間が空いたときや毎日寝る前に文字通り1ページだけ読むということも可能となっています。
さらに構造としては見開き片方に文章もう片方にドレの壮麗な挿画という形が一貫されており、その1ページの内容を瞬間的に具体的なイメージ(あくまでドレの世界観ではありますが)を持って読み進められるという点が素晴らしいです。
上記の理由により本書自体は400ページを超える厚めのイメージを受けますが、実際に文字を追うのは約200ページ分となりますので、見た目の印象ほど時間もかからず気軽に旧約聖書の内容を楽しむことができる一冊となっています。 -
挿絵もたくさんあって読みやすい。
人間も人間だけど、神様も傲慢なのですね。
異教徒は即排除•••。 -
神によって住む世界を与えられたものの、
幸せが当たり前となる度に、
存在しない神を祭り、
堕落していく人間に、
神は手を差し伸べることをやめ、
献身的に祈るもののみ救うのが、
『旧約聖書』でいう神という印象を持ちました。
http://www.tv-aichi.co.jp/bp/wadatti/?p=9328 -
人と神のエゴがひたすらに続く。
人々が求めているのは傲慢なまでの神の力か、イエスの慈愛か。 -
「名画でたどるバイブル」は、旧約および新約から抜粋(それでもかなり多いが)しているので、抜けている所があり、訳もやや幼いので画集としてみる。
こちらは全編通してのきちんとした訳と挿絵なので、判は小さいが読書として考えればこちらが良い。