- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796677196
作品紹介・あらすじ
奄美大島で主人公が発見したのは、脳をくり抜かれたカリスマ占術師の死体だった。彼は死ぬ直前に実家・喜多住島に伝わる"鬼の呪い"に怯え、島の偉大なノロのもとを訪れていた。これを知った主人公は、事件との関連性を感じて喜多住島へ向かう。しかし周囲で次々と事故死が起こり、犯人の目星をつけるも決定的な証拠が挙がらず、やがて主人公にも危険が迫る…。
感想・レビュー・書評
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退屈しないで最後まで読めた。
そこそこの出来。 -
第一声はオカルトサスペンスか!?。登場人物の数も限定がちで、設定が奄美の島々と比較的行動範囲が狭い為、洗濯機中のぐるぐると廻る水の中の怪奇な連続殺人の謎解き、、「名探偵コナン」の一話の様でうまく行き過ぎ! …南国の旅情感だけが残るww (^.^)
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奇抜な始まり、奇怪な殺人のわりには、あまりひねりが無く、良く言えば、ミステリとしては素直な展開。動機は意外といえば意外だったけれど、そこまでするだろうかと。禁忌の習慣については、それほど驚きがないせいか、最後の盛り上がりに欠けたような感じを受けた。エピローグの最後の最後は全く意味がわからなかった。
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ん~,微妙。。。奄美じゃなくてもいいじゃん,って感じかな。
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2010/06/30読了。
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歴史や民俗学の要素を含んだミステリーという形は非常に好みだし、展開も悪くないのに、何かたりない。伏線の回収にも感動がないのは、回収が妙に義務的で「こう作ろう」という物語の枠が読んでいて透けて見えるせいかもしれない。ストーリー重視で、登場人物はただ配置されているだけというか……。ヒロインもなぜ主人公に好意を寄せるようになったのかよくわからなかったし、やはりメインの登場人物にあまり息吹が感じられないのが問題かなあ。しかし、核である謎の部分は面白かった。
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沖縄にまつわる民俗学的な要素や呪術をモチーフにしたホラーミステリ。猟奇殺人あり、どろどろの因縁ありで雰囲気たっぷり。ストーリーとしての基本はしっかりミステリだけど、まとわりつくホラー要素もかなり読み応えありです。この世の中、何もかもが科学で解明されることばかりじゃないのかもしれませんね。
一族にまつわる「呪い」の正体は、民俗学的見地からするとかなり面白いものでした。なるほど、と納得。でもこれ、現実に存在する風習だと思えば、かなり怖いことです。