ランジーン×コード tale.3 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 お 1-3)
- 宝島社 (2011年5月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796683302
作品紹介・あらすじ
不破からの突然の依頼。それは記憶に長ける"録号"というコトモノの少女から、ある情報を引き出してほしいというものだった。情報の正体は、ロゴの母親・凛子が記録したコトモノート「リンコノート」。迷いながらも依頼を受けるロゴだったが、ノートに触れた瞬間、ロゴのコトモノ・ダリに異変が起こる。同じころ、海の向こうから"録号"の命を狙うコトモノたちが襲来し-新次元の言語バトルストーリー、急転直下の第3弾。
感想・レビュー・書評
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不破からの突然の依頼。それは記憶に長ける〈録号〉というコトモノの少女から、ある情報を引き出してほしいというものだった。情報の正体は、ロゴの母親・凛子が記録したコトモノート「リンコノート」。迷いながらも依頼を受けるロゴだったが、ノートに触れた瞬間、ロゴのコトモノ・ダリに異変が起こる。同じころ、海の向こうから〈録号〉の命を狙うコトモノたちが襲来し──新次元の言語バトルストーリー、急転直下の第3弾!
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「コトモノ」と「発話者」の関わり方は一面的で、ロゴの価値観はすなわちコトモノ全体の価値であるかのように思われたが、録号の発話者であるメイはその価値をゆらつかせる。
彼女は分離型の発話者であり、自分のコトモノで酷い目に遭わされてきた。この仕事が終わったら治療すると、固く決心しているのである。
彼女に対してロゴがどのような関わり方をするのか、筆者は興味があったのだが、コンタクトは成功と言えなかった。「コトモノ治療のリスク」を例に出す作者の力不足には、呻吟させられた。
価値観の違いをどのように受け容れていくか、それがすなわち、成長ではなかろうか。汚れ役をユサミに担わせるのは、ロゴにはまだ荷が勝つ仕事に思えた。
ラノベは、主人公はあくまで「正しくなければいけない」という風潮に囚われている。だから、メイは最後には主人公に同調し、コトモノの治療を辞めたが、ぼくはこの展開を何度も見続けてきた。
鏡貴也先生ならば、社会の残酷さを表象してくれるのではないかと期待したが、やはりお約束かと、その点はガッカリさせられてしまった。
しかし、ユサミはロゴへの恋に気づき、ダリは覚醒し、武藤凛子が現れた。ストーリーが大きく進み、これからの展開には期待せざるをえない。
頑張ってくれ鏡貴也先生、応援している。 -
ロゴの葛藤、キツネの勇気。
由沙美が放つ一言一言が心に残る。
レックスを追い詰めていくダリは個人的には好きである。
最後に出てきた女は…。 -
物語が漸く盛り上がってきた感じ。設定や登場人物が個性的で、見ていて飽きない作りになっている。
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ロゴのコトモノの「ダリ」の真相に迫る話。設定内容やコトモノの世界がとても深くて、毎度毎度読んでいてとても引き込まれる。