スワン~女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C よ 1-3)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796684149

感想・レビュー・書評

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  • ハラマキシリーズ第2弾です。
    ハラマキさん、墓を掘り返したりと大変でした。そして、スワンの正体が判明。
    長い長いシリーズになりますね。

  • 第二弾!このシリーズはもうエンタメ小説と思って素直に事件の成り行きを楽しもう‹‹\(´ω` )/››
    越境捜査とか拳銃貸すってナイよな…
    とか気にしないわ!ハラマキだもの笑

    今回は前作に登場した組織に失望した警察官にテロ組織「背望会」への勧誘、洗脳をする謎の男「リクルーター」の指紋が出たと奈良県へ!

    同時に奈良で知事選候補者が誘拐される事件が…脅迫者は「スワン」運び人にはハラマキを指定!?

    奈良県警、大阪府警、公安の元カレ・達也とハラマキ入り乱れての手柄争奪戦となり、更に殺人が絡むという展開になっております。

    ハラマキが事件を解決に導く活躍ですが、失敗もたくさんありまたまた懲戒免職か?のピンチです。

    謎の男リクルーターが更にハラマキ一家に近づいてきた!さあどうなるハラマキ一家‼︎
    ってとこで〝つづく“(꒪⌓︎꒪)
    やだ…気になって早く次ってなるじゃないか笑

    ハラマキの旦那さんも家族の輪に入れなくて可哀想だし…頑張れお父さん♪

    • 1Q84O1さん
      ハラマキ連呼!
      もう腹巻きしか思い浮かばないです…w
      ハラマキ連呼!
      もう腹巻きしか思い浮かばないです…w
      2023/07/04
  • 本作の著者は吉川英梨である。吉川氏の作品は、つい先日まで「十三階シリーズ」を読んでいた。公安警察の騙しあいとも言える活劇を楽しませてもらった。
    その縁で、『アゲハ』という原麻希シリーズの第一作目を読んでからずっとご無沙汰になっていた本シリーズを思い出した。
    原麻希シリーズの第二作目『スワン』は、奈良県の過疎村が主な舞台だ。警視庁の鑑識課に所属する原麻希が、なぜはるばる東京から奈良まで出張捜査するのかは読めばわかるが、一鑑識課員が他の所轄(それも関西の奈良!)に出張捜査することは、現実にはあまりないだろう。冷静に考えるとそのあたりに違和感があるはずだが、読んでいるとそうした違和感はあまり意識せずに読めてしまう。
    原麻希は、奈良に出張するのみならず、そこで誘拐事件の身代金受け渡し役まで仰せつかることになる。管轄外の一鑑識課員に簡単に受け渡し役を担わせることも普通にはないことである。原麻希シリーズは、少なくとも本作は、こうしたやや強引な展開があることは否めない。

    一作目の『アゲハ』でも感じたことであるが、本シリーズは、本質的にエンターテイメント小説だと考えている。これを本格ミステリーだとか、警察小説だとか、そうしたいささか仰々しい冠をつけると、上述の違和感が目につき始めるような気がするのである。
    エンターテイメント小説と捉えることで、読み手も受け入れ可能な設定の間口を大きくすることができる。私見ながら、原麻希シリーズを大いに楽しむために、この姿勢は意外に大切なことではないか、と考えている。

    一作目で原麻希たちが追ったテロ事件の残党が、本作でも暗躍する。原麻希たちが奈良県に出向くのも、そこに関係する。誘拐事件を追ううちに、殺人事件が発生したり、展開はめまぐるしい。いかにも関西の「おばちゃん」然とした女性刑事が出現したり、典型的な組織からのはみ出し者の刑事が登場したり。あたかもそのために舞台を関西にしたのではないかと思うほど、キャラクターが立っている。彼らが関西弁でまくしたてるやり取りも、物語の疾走感に一役買っているような気がする。
    いくつかの事件は、最初は一見独立しているように見えるが、やがてそれらの接点が見えてくる。この手の物語の定番だが、最後は一つの物語として収れんする。その過程が、パズルがぴたりとはまるように、美しく組みあがるかが作家の腕の見せどころである。
    本作は、その点では成功している。物語の展開がやや強引に見える部分はあるにせよ、先に述べた通り、本作がエンターテイメントであるという前提に立てば、物語自体が破綻しているわけではない。
    伏線はきちんと回収され、物語が一つの最終地点に向かって収れんする様は、読んでいて快い。同時に、物語の終盤で、オセロゲームをするがごとく展開が二転三転するところも楽しい。いったい真相はどこにあるのだ、と訝しみつつ読み進めることになるが、それが結果として最後まで物語を楽しむための仕掛けになっている。
    エンターテイメントとして一級であることは間違いないだろうが、同時に十分に計算し尽されたミステリー小説でもある。しばらくこのシリーズを楽しむ時間が過ごせそうである。

  • ハラマキシリーズ第2弾

    なんか突然強引に犯人にたどり着いたって感じ。
    違和感があったのは、ワタシだけ…?

  • アゲハの次の作品として「スワン」があるようで、知らずに「スワン」から読んだ。テンポ良く読めて一気に読めました。拳銃や警察手帳が奪われても、捜査が継続できると言う、ご都合主義が納得でない。ただ面白いと言えるレベル。

  • 背望会リクルーターの調査の為に奈良へ向かう原麻希。そこで知事選候補者が誘拐され、身代金の運び人に麻希が指定され…

    夫が帰ってきたものの、7年も離れていた為に家族との距離があり、ぎくしゃくしてしまうのも無理ない気がしました。
    しかも、大阪府警の捜一刑事・嵯峨美玲に目の敵にされ、やり方が汚くてイラッとしますね。

    そして、せっかく追い詰めたのに微妙なラストになってしまい、なんとも言えない気分でした。
    更に、菜月にリクルーターの魔の手が伸び始め、麻希の安らぐ時がないのが心配になりました。

  • 11月-9。3.5点。
    原麻希第二弾。背望会のリクルーターの指紋が出る。
    奈良に向かう原麻希と公安広田たち。県知事選候補者が
    誘拐され、巻き込まれる麻希たち。

    スピード感あり。あっという間に読める。
    目まぐるしい展開で、次作も期待できる。

  • 背望会テロ事件から一年。警視庁鑑識課・原麻希のもとに、公安部の広田達也から「背望会リクルーターの指紋が見つかった」という連絡が入る。捜査のため奈良県に向かったふたりだったが、そこで知事選候補者が誘拐され、身代金の運び人に麻希が指名されたという一報が。脅迫状の送り主、「スワン」の正体とはー!?大阪府警vs.警視庁の熾烈な捜査バトルが展開される。

  • 背望会テロ事件から一年。警視庁鑑識課・原麻希のもとに、公安部の広田達也から「背望会リクルーターの指紋が見つかった」という連絡が入る。捜査のため奈良県に向かったふたりだったが、そこで知事選候補者が誘拐され、身代金の運び人に麻希が指名されたという一報が。脅迫状の送り主、「スワン」の正体とは…!?大坂府警VS.警視庁の熾烈な捜査バトルが展開される、人気長編警察小説シリーズ第2弾。

  • 女はコワイな〜って思って、あれ?アゲハも女がコワイって話だったっけ?と思って笑うw

    でも、ラストに来て「ひえぇぇぇ〜〜!!!」と驚愕して、笑ってる場合じゃないわ!と……早く続きが読みたい!!

  • 事件はいくつもあり、全てが最後に繋がる。
    被害者と思われていた人物が実は加害者であったり、夫婦の絆を感じたと思ったらあっけなく裏切られたりと後半は中々の読み応えであった。
    リクルーターの企みらしきものも最後には見え隠れし、次作への期待も抱かせる。

  • 面白くなってきた。続きが気になる。

  • また一気読み。伏線があり過ぎて目まぐるしく落ち着いて読めないがドンドン引き込まれて読了。面白かったです

  • 評価は5


    内容(BOOKデーターベース)
    背望会テロ事件から一年。警視庁鑑識課・原麻希のもとに、公安部の広田達也から「背望会リクルーターの指紋が見つかった」という連絡が入る。捜査のため奈良県に向かったふたりだったが、そこで知事選候補者が誘拐され、身代金の運び人に麻希が指名されたという一報が。脅迫状の送り主、「スワン」の正体とは―!?大阪府警vs.警視庁の熾烈な捜査バトルが展開される、人気長編警察小説シリーズ第2弾。

    ミステリーそのものは割とエグい描写がされているが署員同志の会話や元恋人の広田との会話、更には大阪人らしい会話でメリハリが効いていてあっという間に読了してしまった。

  • 二転三転四転五転と転がり続ける展開。
    2時間ドラマの様な都合の良さと軽く流す雰囲気が読み進む速さと比例します。

    速く読めるのでじっくりと考える暇が無いせいか単純にストーリーを読めて楽しめます。
    シリーズ物である次の布石をちゃんとかまして話は終わります。まとめて購入していて良かったー。

    だって次の本を直ぐに読みたい感じ。正に1週間待たずにテレビドラマの続きを見れるという満足感‼︎に近い。
    又は漫画ですかね?

    さてさて次はどうなるか?
    (# ̄ー ̄#)ニヤ

  • 面白かったけど、なんか都合良すぎ。
    漫画代わりにサクッと読んだ。

  • 面白くないわけではない。
    けれど、どこか事件そのものも物語の展開や設定も、浅さを感じてしまう。
    ゲストのように登場した奈良県警の吾川刑事が丁寧に描かれていて、優等生とは程遠い人物像はけっこう好きなキャラクターだった。
    麻希に向かって最後に発する言葉もよかった。
    「スワン」には個性的な女性が登場する。
    主人公である麻希はもちろんのこと、大阪府警の嵯峨美玲、事件に巻き込まれたと思われる南条リリス。
    女のしたたかさ、どこまでも深く何にも揺らぐことのない固い意志、そして怖さ。
    三者三様に描かれてはいるけれど、方向性の違いだけでもしかしたら心のずっと奥底には女ならば誰しもその種を持っているのでは?と思わせられた。

    女性刑事が主人公の警察小説は多い。
    その中でいかにして物語に特徴を持たせるか、どんな事件を扱わせるのか、 主人公は事件にどう向かい合うのか。
    「女性秘匿捜査官」の個性がより鮮明になっていくのは、これからなのかもしれない。

  •  こんな鑑識や公安、刑事さん達がいますかいな。読んでいた腹立たしさが増すばかりでした。大人びた子供もしかり。キャラが立てばいいってものでも無いでしょう。

  • 面白かったが、やや続編への前振りの感が強い。主人公は相変わらず魅力的に描かれている。

  • まさか・・・娘にも毒牙が

  • 3年振りに読んだシリーズ2作目。読んでるうちに、ああそんな設定やったと思い出す。まあ、それなりの出来。
    舞台が奈良、それも奈良の南部と云うのは珍しくて、個人的に興味深かった。全然詳しい地域ではないが、ある程度のイメージは沸くので良かった。

  • アゲハに続き、面白かったです。
    今回はなんとなく話が読めちゃいましたけど、とりあえずシリーズ全部読んでみようと思います。

  • 原麻希シリーズ第2弾。
    今回も面白かった!今回の事件の舞台は、奈良県。背望会が絡んだ奈良県知事候補誘拐事件が発生し、身代金の受け渡し人として原麻希巡査部長が指名された。
    同時期に、有名女優、何条リリス殺害事件が発生する。
    この2つの事件には意外な繋がりがあった。
    そして、作品のタイトルとなっているスワンとは誰なのか?
    最後まで一気に読みたくなる展開です。

  • つまらなくはない。

    ただなんだろう?

    なんかモヤモヤする笑

    ただ、このシリーズは全部読むけど。

  • 第1話「アゲハ」を凌ぐほどではないが、とても楽しんで読むことができた。

    あまり意外性はないのかなと思っていたら、ラストの展開にやられた。この後家族はどうなってしまうのか。

    是非次の「マリア」も読みたい。

  • 前作読んでないけど最後までワクワクして読めました。アゲハも今度読もう。

  • 秘匿捜査官・原麻希の2巻目「スワン」

    前作「アゲハ」から1年経った所からスタートです。
    女性作家らしい、やわらかいタッチで描かれた警察小説に、何となく物足りなさを感じつつも、でも、しっかり面白い。

    前作よりも、少しバタバタを詰め込み過ぎてる感じ。でも、スピード感はある。
    何度も途中で読み返さないと、話に着いて行けないのは、私の理解力の問題ですね。

    何だろうね~。特筆して何が良いのかピンと来ないんだけど、次も読みたい感じ?

    タイミングが違えば、話題になるだろうに、「姫川シリーズ」の陰に隠れてしまった、少し残念な「ハラマキシリーズ」です。

    まぁ、文句行っても、次巻も読むんですけどね。

  • 2013/2/19

  • 文庫本を1冊ひと晩で読み切る集中力が、まだ私に残っていたとは。前作に続き個人的妄想キャスティングをします。嵯峨美玲;渡辺えり、吾川順次郎;國村隼、再登用、だって現実にどんな役でもできる役者さんたちだし、ちょっとトシが行き過ぎているがイメージで。櫛田信正;役者じゃないけど橋下徹、須崎八太郎;平松邦夫。てかこのふたりがモデルなんじゃね? だとしたらスゴい死に様で、現実の彼を見ると笑ってしまいそうだ。加賀美勇作;宮藤官九郎、南条リリス;美保順、香取昭雄;阿部サダヲ、吾川母;宮本信子。『あまちゃん』の影響を大分受けているなァ。その他は、イメージが浮かぶ前に読み終わってしまった。あと、前作に戻るけれど、関谷眞一;甲本雅裕に変更。(2013-07-13L)

  • 第二弾にして既に設定が安定してるというか、キャラがより躍動してるというか、っつか、アゲハではまだハラマキの飛び抜けた優秀さが表現できていなかったと思うのだけども今回はまたずいぶんと一気に優秀になったモノだ。相変わらず謎なリクルーターの目的、身内に育つ悪の芽、みたいな、まだまだ続けられそうな布石満載で先が楽しみだ。

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著者プロフィール

『私の結婚に関する予言38』(宝島社文庫)にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー。近著に『ブラッド・ロンダリング』(河出文庫)。そのほか、「原麻希」シリーズ(宝島社)、「新東京水上警察」シリーズ、「海蝶」シリーズ(ともに講談社)、「十三階」シリーズ(双葉社)、「警視庁53教場」シリーズ(KADOKAWA)、「感染捜査」シリーズ(光文社)など著書多数。

「2023年 『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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