- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796686822
感想・レビュー・書評
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シリーズ2作目。
正直、1作目の印象があまりないのだけど、読みやすく、オススメ。主人公・佐方をあくまでも第三者目線でからしか描いてないせいか、彼の人となりが気になり、次作を期待してしまう。
うまく説明出来ないのだけれど、タイトルから受けるほどの難しさもなく、独特の雰囲気のストーリー展開で惹きつけられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作「最後の証人」の主人公佐方が、検察官だっだ頃のエピソード連作集です。
本作の方が圧倒的によいです。前作ではスーパー弁護士っぷりが少々鼻につく感じでしたが、今回は個々のドラマが主体で、必ずしも超解決していく必要もなかったからでしょうか。
佐方ではなく、他の人から見た彼の方が魅力的でした。 -
佐方弁護士には、このような検事キャリアがあったんだ。ヤメ検というと、ときにダーティーな荒稼ぎ弁護士が浮かぶけど、『最後の証人』での彼は理性的だった。そのルーツを知る。検事としても論理的に真相を見極める理性を備えつつ、情緒豊かで人を思いやる。人に寄り添うからこそ見える真実があるというのが正しいのかも。短編いずれも、うるっとくる。彼の性格ならば、確かに検事よりも弁護士の方が適任なんだろう。佐方シリーズ、検事編が続いているみたいだけど、弁護士編もよろしくお願いいたしたい。
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短編集で、第三者目線から主役が書かれます。 主役の検事が警察の調査で不審に思ったことをとことん調査して、本当はこうでしたよ。と、警察や上の人達にせつめいする時は、こちらもワクワクしました。 しかし、その相手は話が進むと大きな組織相手になっていきます。 それでも、同じように進めていき、違うものは違うという主役検事が好ましく思いました。
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佐方の出生と人格形成の謎に迫る一冊。検事シリーズ、ハマりそうです。
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読後の充実感がすごい。
事件の真実を追求する検事ありたいという使命を持って、上司や他からの圧力にも屈せず自分の信念を持ち続けるのがカッコよかった。
「本懐を知る」は、それぞれの相手を思い遣る気持ちが、純粋が故に悲しい結末にもなっていて、短編ながら、一冊丸々読んだかのような読後感だった。