断ちきれない絆~読字障害(ディスレクシア)・南雲明彦発言集

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796687430

作品紹介・あらすじ

自分が読字障害と知って「居場所を得た」南雲明彦、自傷行為や自殺未遂を繰り返した日々と支え続けてくれた母、そして家族の絆を語る。

感想・レビュー・書評

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  • 耳が聞こえないとか、歩けないとか、目に見える障害は一般的にわかりやすい。
    ところが、医学の進んだ現在でも、なかなか判別ができない、だけど本人は苦しんでいる、そんな障害が多数存在する。いや、存在すら知られていない障害もあるはず。
    この本、ディスレシア、読字障害と、長年戦ってきた南雲明彦さんの発言集だ。小菅宏さんというジャーナリストが編集している。

    テレビでは、音、光、など皆が何気なくすぎてしまう現象を過敏に反応し生活ができなくなっレベルになってしまう人が存在することを特集する番組もある。

    それと同じように、字が歪んで読めない、頭に入ってこない。それが読字障害。
    大人になってから初めて本人が知るところになるのだが、それまで、自分には生きている価値がないと散々悩み苦しみ自殺行為に、家庭内暴力に、引きこもりになって苦しんだ南雲さん。
    先天的に脳がその機能不全を起こしてしまったのだが、知るまでの苦悩は計り知れない。
    今は、自分の体験を広く知らしめて、同じような苦しみを持つ人のために動いている。

    その障害が完全に理解していないから言えることなのだが、本人の言葉での本なら、もっと良かった気がする。

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著者プロフィール

作家。風俗研究家。立教大学(在学中シナリオ研究所終了)卒業後、株式会社集英社入社。一九九〇年独立し、徹底した現場主義で戦後社会と日本人の内実を探るドキュメント手法に拘る。関連著書『芸能をビッグビジネスに変えた男』(講談社)、『琵琶湖周航の歌・誕生の謎』(NHK出版)、『姉美空ひばりと私』(共著・講談社)、『アイドル帝国50年の光芒』(宝島社)、『ジャニーさんに愛される息子に育てる法』(竹書房)、『ジャニーの伝言』(サイゾー) 他。主な著書『龍馬の愛嬌力』『江戸発禁本・壱/弐』(共に徳間書店)、『古史料が明かす本当の直江兼続』(実業之日本社)、『吉原遊郭・花の花魁』『大奥・色とミステリー』(共に綜合図書・辰巳出版)、『江戸の家計簿』(ぶんか社)、『小説ストリートゲリラ(大藪春彦選)』(ワールドフォトプレス)、『学習漫画世界の歴史16 (原作)』(集英社)、『美空ひばりと島倉千代子』(アルファベータブックス)、『異能の男 ジャニー喜多川』(徳間書店) 他多数。東京都出身。古典落語とカラオケ(ムード歌謡) と昭和プロレスを愛好。

「2020年 『逃げない流儀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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