恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか? (宝島社文庫日本ラブストーリー大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796688963

作品紹介・あらすじ

佐々木希主演・ドラマ化決定!!大ヒット小説、待望の文庫化!恋愛を「贅沢」と感じる、ふっつーの女代表・青子の、"高望みしてるわけでもないのにうまくいかない"日常。告白してはフラれ、初めての男にはなかったことにされ、仕事もあっけなく解雇され…波瀾万丈な青子の、ちょっぴりトホホ、だけど何故だかゆるやかに力が湧いてくる、等身大の恋愛ストーリー。第6回日本ラブストーリー大賞大賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • 時々、言葉にがっつり心を持ってかれることがあるのだけれど、このタイトルはまさにそれでした。

    恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?

    「落ちてくる」とも「落ちてこない」とも、明確に答えを出すことができないこの疑問は、どっちつかずだから、もやもやとして晴れることがありません。

    好きではない人にはなぜか猛烈に好かれてしまうのに、好きな人とはイマイチ歯車がかみ合わなかったり、全然出会いがないなぁと思っていたら一気に押し寄せて身動きがとれなくなってしまったり。
    何もないわけではないのに、なんだかうまくいかない、そんな時にふっとその疑問が胸を掠める。果たして自分にも落ちてきてくれるの?

    青子は分かりやすく波乱万丈だけれど、少なからず似た経験をした人は少なくないだろうと思います。私もそのひとりで、だからこの本は超共感型でした。

    青子にも自分にも、いつかその問いに明確な答えが出せる日が来るといいな。もちろん「落ちてくる」方の答えでありますように。

  • 主人公に物凄く共感できるし、女の子のいろんな悩みが上手く表現されているなぁと思いました。わたしも彼氏と一緒におうちで料理するような恋愛したいなぁ。いいなぁ。苦しいよな片思い…。
    元気出たし、軽々と恋愛したいと言う気持ちがふっ飛びました。

  • 久しぶりに読書の時間が取れて読んだ本。恋愛だけに関する話かと思いきや、社会人の主人公が立ち向かう現実も書かれている。働き始めたばかりの私は、意外とそういう部分にも共感できた。展開に含みがある、このラストが私は好きだ。つい期待してしまう。

  • 女の子の20代を年齢ごとに描いていく作品。常に仕事が変わり、男も変わっていくのだけれど、ある意味本人は単調に年を重ねていく。幸せかって言われれば首を傾げたくなる状態だけど、最後の終わり方はようやく腰を落ち着けれる仕事に就け、片思いの飯田とも何か進展がありそうな終わり方で終わっている。不器用だけど、別に人より何倍も頑張っているわけではないけど、どこにでもありそうな話なだけに、なんとなく切なく、もっと上手く生きたいなと思ってしまう。心のうちを上手く描いてくれたなと思います。

  • 青子と自分が重なりすぎて、青子はこんなときどう思うのかな、感じるのかなと興味を持って読めたし、頷ける部分が多くて、私も仕事とか色々頑張らなくちゃと思った。
    すごくすごく辛いのにどうしようもない気持ちすごく良くわかるなぁ。心が痛くなるんだよね。
    青子さんの今後の人生も読みたいなぁと思った。共に生きていきたいような本。

  • 大好きな人に決死の思いで告白して玉砕。
    突然仕事をクビになり、次の仕事も波瀾万丈。
    本気で恋に落ちた相手は、大好きな先輩の彼氏。
    平凡な女の子の24歳から29歳までのストーリー。


    タイトルに惹かれました。

    特別じゃないけど、いろいろある毎日。

    恋に仕事に奮闘する姿が、20代女子には特に共感できると思います。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99404570

  • タイトルから、もっとキラキラした展開になる話なのかな〜と想像していたのですが、「等身大の」という言葉がぴったりな女性の物語でした! かなり波瀾万丈な人生を送っていて特に恋愛には翻弄されているのに、青子の恋心が空回りしてしまう様は読んでいて応援したくなります。現実にいそうな平凡な青子が精一杯頑張る姿に、平凡な自分も元気をもらえる気がします。

  • 年齢=彼氏いない歴なものの全く無縁な訳ではなく、青子は恋もその先も経験していく。恋愛遍歴の話だけれど日常に根差した色々な仕事場でのエピソードもあってするすると入り込めた。恋が上手くいかなくてもどこか清廉な感じがして良かった。思い出したように入る下品さや気持ちが悪く感じてしまったキスシーンが残念。

  • 非モテ女子の日常を、
    奇妙なリアリティで切り取る一作。
    たぶん、おっさんでは共感できない部分も、
    女子なら「わかるわかる」となるのだろう。

    何というか、他人様の日記を盗み見たような、
    そんな不思議な読後感。

    人間って、なんて面倒くさいんでしょうね...(^ ^;

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著者プロフィール

作家

「2016年 『今日から仲居になります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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