酒呑童子の首

著者 :
  • せりか書房
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本棚登録 : 48
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796702041

作品紹介・あらすじ

鬼や妖怪とはなにか。また彼らの棲む異界とはどこか。天皇の支配する都(王土)を外からおびやかす大江山の酒呑童子を典型とする反権力の存在に光をあてながら中世民衆の想像力がつむぎだす闇の世界のイメージを説話・お伽草子・絵巻のなかに探った著者の最新評論集。

感想・レビュー・書評

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  • 書いてあること全てが興味深かった。

  • 1 鬼と権力
       酒呑童子の首―日本中世王権説話にみる「外部」の象徴化
       「虎の巻」のアルケオロジーー鬼の兵法書を求めて
       蓑着て笠着て来る者は・・・―もう一つの「まれびと」論に向けて
    Ⅱ 生と死の境界
       流される神々―「小栗判官譚」を手がかりに
       輪廻転生譚をめぐって
       生と死の境界
       「目には目を」から「目には性器を」
       日本の地下世界のイメージ
    Ⅲ 異類と異界
       影のオカルティズム
       占いの精神史
       傘お化けの出自
       お伽草子の狐の物語
       怪異の美学
       百物語怪談と妖怪研究
    あとがき

       

  • 室町時代は御伽草紙全盛期だ。
    その中でも小栗判官と照手姫の奇譚や、
    室町時代後期(戦国初期だが)北条氏綱が作らせた酒呑童子絵巻は有名どころ。

    鬼(外部)と権力については酒呑童子を、
    貴種流離譚と生死往還については小栗判官や地下世界(鼠)
    その他様々なテーマを妖怪や御伽草紙で語る。

  • ずっと読んでみたいなーと思ってる本。
    でも値段が…orz
    そのうち絶対買いますw

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター教授、同副所長

「2011年 『【対話】異形 生命の教養学Ⅶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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