スパイダーマン:ブランニュー・デイ 1 (ShoPro Books)
- 小学館集英社プロダクション (2012年12月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796871358
作品紹介・あらすじ
『ブランニュー・デイ』では、スパイダーマン/ピーター・パーカーの人生に新しいキャラクターが数多く登場する。まずは残虐非道な謎の男ミスター・ネガティブ。悪魔のような部下を引き連れ、伝統あるマフィア一家を皆殺しにしようと狙っている。彼を阻止することがスパイディの最優先事項だが、はたしてそのために支払う代償とは?ミスター・ネガティブとの対決が一段落すると、今度は怪人メナスが現れる。メナスがグライダーに乗っているのは偶然なのか、それとも、恐るべきグリーン・ゴブリンとなんらかの関わりがあるのか?また、政府に認可された正式な新ヒーローがニューヨークに現れる。だが、そのセクシーなスーパーヒロイン、赤毛のジャックポットの正体とははたして誰なのか?さらに、ピーターのせいでJ・ジョナ・ジェイムソンが心臓麻痺をおこして入院している間に、デイリー・ビューグルが新しい発行人デクスター・ベネットに乗っ取られてしまう。はたしてこれは幸運か、それとも…。本書は、マーベルの人気キャラクターをリニューアルした『ブランニュー・デイ』の最初の6冊をまとめたものである。
感想・レビュー・書評
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あの(最悪のストーリー)ワン・モア・デイの後日談ではあるが設定に(例の魔法のせいで)若干の変更があっただけでストーリーとしては平凡。(それなりにちょっとした出来事はあるけど)
でも、日々仕事が無い、お金が無い、だから家賃が払えない・補充用のクモ糸も作れないといった事に悩みながらも大いなる力に大いなる責任を持ってヒーロー稼業に励むSPIDEYの姿と平凡なストーリーこそがスパイダーマンの魅力なのだ!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
軽めでいて何もかもうまくいかない「いかにも」なスパイディ節はブレブールトの覚え書き(スパイダーマン分析としてなかなか読ませる)通り原点回帰を志向したのか、読者に向けたアオリ文まで復活。続き物を強く志向してて1巻の段階で評価はしづらいとこがある。
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「ワン・モア・デイ」事件を経て設定の多くにリセットがかかったスパイダーマンの新章開始。
全体的に激しいストーリーではないものの、作中でピーター本人も自認する「不幸に次ぐ不幸の連続」が初登場となるヴィランやらヒロインやらを紹介しつつどんどん起こっていく。何も悪いことをしていないのにどんどん状況が悪化していく様はとても切なくなるほど。
それでいてスパイダーマンらしい軽口をたたきながら進むために不幸でも重くなりすぎずに読めるのが魅力だろう。
序章としての意味合いの方が強いのでこの巻だけでは評価しにくいのだがそれでも面白く感じるので次巻移行への期待は増す。
本当にネガカラーで描かれる新ヴィラン、ミスター・ネガティブがなかなか興味深い存在なので追いかけたい所。 -
新しい日常に、新しい敵。
『ワン・モア・デイ』で大幅に巻き戻されたスパイダーマンの設定(メリー・ジェーンや超人登録法関連は加味されてる)。その再起動ストーリー第1弾。設定の確認と新キャラクターの顔見せ的な内容。
これの邦訳に合わせたとしたら、直前に刊行された『ベスト・オブ・スパイダーマン』の底本が若干古いのも納得できる。併せて読まれるのをお勧めする。
巻末に収められている、再起動に際しての方針を纏めたライナーノートが興味深い。