黒き公爵の花嫁 (ソフトバンク文庫 シ 8-6)

著者 : サマンサ・ジェイムズ 森嶋マリ

• ソフトバンククリエイティブ (2010年1月18日発売)

感想・レビュー・書評

[たろさんの感想 · 2014年11月18日]

ご先祖様が海賊に奪われた”光の環”を一人の少女モーラが奪還する物語。

壮大な冒険譚、かと思ってわくわくしながら読んでいたけど、どうも内容が薄い。一言でいえば、下手。
そして、主人公モーラも、アレックもとにかく言い訳がましいし、キャラがぶれまくり、心の推移が全く描かれないから、え？なんでそこでそんな表情？そんな言葉？ということがものすごく多いので展開が強引にしか思えない。

奪還しようと思ってキャラを作ったのなら、それを活かしてどんどん翻弄すればいいのに、怒らせるようなことしてみたり、何をしたいんだかさっぱりわからない。

登場人物が自ら「私はこうしなければならない」と自分で自分に言い聞かせる部分がものすごく多いけれど、そこはそれ、ストーリーを描いていくうえで、読者が、あぁ、この登場人物はこうしなくちゃいけないんだろうな・・・と思うところであって、その読者にそう思わせる描写を省いて登場人物に言わせるってどうよ、と思う。

まぁ、ざっくり言えば、いわゆる、やまなし、いみなし、おちなし、のジャンルだったのかな。

アンジェリクとフィリップの結婚生活における心の推移を見習ったらいいのに！

[Renさんの感想 · 2010年1月29日]

〈マクブライド・トリロジー　３〉前作のイメージと違うヒーローにとまどった。ブラック・スコッツマンと呼ばれる男がもう１人いた事に驚いた。ヒロインのあまりに無謀な計画に唖然。それに引っかかったヒーローの安易な肉欲にも。秘宝の秘密が明らかになった時　その不運が互いの一族を苦しめていた事にも驚いた。呪いの深さって怖いのね。