山登りの作法 (ソフトバンク新書) (ソフトバンク新書 130)
- ソフトバンククリエイティブ (2010年3月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797354454
作品紹介・あらすじ
中高年登山のカリスマとして知られる著者が、初心者以上マニア未満の山登り愛好家に向け、どこまでも実践的な安心・安全山登りの作法を徹底指南する。
感想・レビュー・書評
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趣味に関する本を読むことで、知識が増えてより趣味を楽しめる!
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岩崎元郎(いわさき・もとお)
日本の登山家。登山教室「無名山塾」主宰。東京都品川区大井町に生まれる。東京理科大学中退。1963年、18歳で昭和山岳会に入会後、1970年、山岳同人「蒼山会」を創立、1981年、ヒマラヤのニルギリ南峰登山に登山隊長として参加するも敗退。同年11月に登山教室「無名山塾」を設立、著述や講演も通じて登山者の啓発活動に従事。中高年登山ブームの到来により、安易かつ危険な登山が増えていることに警鐘を鳴らしている。
ホームページ:www.iwasaki-motoo.com
山登りの作法 (SB新書)
by 岩崎 元郎
山に登れば、元気になります。ホントですよ。そう、ぼくは、山に登れば元気になる、ということを言い続けようと思ったのです。
瞑想道場を主宰している先輩が教えてくれました。山は禅の世界である、と。人は、自我・自意識が働くと生命エネルギーを消耗するのだそうです。生命エネルギーの補充は、無我・無意識のときになされる、とその先輩は説明してくれましした。
山に登ると、息苦しいな、汗かいて嫌だな、体が重いな、来るんじゃなかったな、などと思いながら、それでも交互に足を出し続けていると、いつしか頭が空っぽになっていきます。知らず無我・無意識の状態になるのだそうです。
15 歳の秋、大人たちの手を借りず、自分たちだけで実施した河口湖のキャンプで山と出会って以来、山一筋 50 年。ぼくは、山から多くのことを学んできました。 まずはプランニングということで、企画力が身に付いたと思います。
ぼくも大好きだったマンガ「クレヨンしんちゃん」の作者が、西上州の荒船山の 艫岩 で転落死されました。「クレヨンしんちゃん」を読んでは、ゲラゲラ笑っていたぼくですが、まさか作者が山が好きで、よく一人で山登りに出掛けていたとは思いもよりませんでした。本当にお気の毒なことですし、残念でなりません。一人歩きもやむを得ない選択だったのであろうとは思いますが、もし一人でなく仲間と一緒の山登りだったら、状況は違ったものになっていたでしょう。
登山中の写真撮影時のアクシデントは、けっこうあるのです。ぼくの知り合いも、黒部の下の廊下でカメラのファインダーを覗きながら、撮影対象を上手く収めようと後退りして、崖道を踏み外して転落死してしまいました。
「クレヨンしんちゃん」の作者も仲間と一緒だったら、「それ以上崖に寄ると危ないぞ」と声がかかったりして、転落するようなことはなかったかも知れません。やはり一人歩きであったことを残念に思うばかりです。
再三述べてきたように、一人歩きはリスクが大きいからやめましょう。2人でも、一人が転倒して骨折して身動きできなくなると、救助を求めに行く人は単独行動になりますし、負傷者は一人きりで残されることになります。 3人では、負傷者に一人付き添うことはできますが、救助を求めに行くのは単独行動になります。これが4人となると、救助を求めに行くのも2人で行動できるので安心です。だから「趣味登山は4人から」という次第。 いくら気が楽だといっても、一人での山登りは避けましょう。仲間作りしなければならないからこそ、山は人生の道場になるのです。
岩場でハーケン(金属製のくさび)が抜けて墜落するとか、冬山で雪崩に流されるというのが、一般的にイメージされる山岳遭難事故のようです。自分は岩登りはしないし、冬山登山もしない、危険な登山はしないのだから、山岳保険に入っておく必要はない、と考えるみたいですね。そうじゃないんです。どんな山も非日常の世界なんです。
2009年の夏、北海道大雪山系トムラウシ山で悪天候の中、8人が低体温症で遭難死するという事故がありました。山の天気は急変します。それを知らず、ビニールガッパで平気な人は登山者とは呼べません。物見遊山の観光客が、登山ブームで山に目が向いただけのような気がしてなりません。 -
シャリバテ注意。
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登山をしていて当たり前のことなのだが、読んでいて出来てないことが多いことを実感できた。すでに山をやってる人もそうだが、これから山を趣味に始める人にも読んで欲しい一冊。
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こう言っては失礼ですが、特に得るものはなかったと…
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無名山塾の塾長で、NHKでも登山学の講師を務めた岩崎さんの一冊。
道具の選び方から、山での歩き方、楽しみ方まで幅広く、お作法を教えてもらえます。
これから登山を始めたい人、なんとなく始めたけど不安な人にお薦めの一冊です。